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そうめんの『相場は占い』で決められる!
👉三輪そうめん 素麺、2022年は「高値」 |
夏定番の麺といえば「そうめん」だが、奈良県桜井市の特産品である「三輪素麺(みわそうめん)」の相場は占いで決められている。
同市には「大神(おおみわ)神社」という三輪山を神体山とする神社がある。
大神神社は日本で最も古い神社の一つとされ、奈良時代に飢饉と疫病に苦しむ民を救うため、祭神の神意を得て三輪の地で小麦を作り、清流を利用して初めて「そうめん」が作られたという伝承が伝わっている。
この言い伝えから、三輪地方は「そうめん発祥の地」とも言われる。
また、大神神社の祭神は「そうめん作りの守護神」とされ、毎年2月5日にこの神社でそうめんの占いが行われる。
その行事は「ト定祭(ぼくじょうさい)」と呼ばれ、「高値」「中値」「安値」の3種類の価格が書かれた紙があり、その中から1つが選ばれ、その年の三輪素麺の卸値が決まる。
2月5日に、奈良特産の三輪そうめんの取引の卸値を神前占いで決める、大神神社の伝統神事「卜定祭」が行なわれました。
卜定祭はそうめん製造業者が参列し、まず業界の発展の祈願から始まります。
次に神職が「高値」「中値」「安値」と書かれた紙玉約20枚の中から、麻の束が引き寄せられた紙をご神意として選び出します。
その結果、2020年以来2年ぶりに「高値」が選ばれ、標準銘柄の「誉(ほまれ)」1箱(18キロ)の価格が1万1000円を基準にして決められることになりました。
「高値」ではありますが、2020年と同じ価格です。
その後に行なわれる三輪素麺掛唄保存会による「三輪素麺掛け唄」の奉納は、今年も中止になりました。