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【韓国報道】8月になれば日本への自由旅行は可能に?…韓日、観光再開に向け準備に奔走
2020年春に観光目的の入国が禁止されてから2年ぶりに日本の観光の扉が開いた。韓国でも「今年の夏休みには日本に行けるだろうか」と期待混じりの声も出始めている。結論から伝えれば当面は添乗員が同行する団体(パッケージ)観光のみ、それも限定された人員だけが可能だ。コロナ以前のように個別的に自由旅行ができるのは早ければ8月、状況によって秋以降になってこそできるようになる見通しだ。
◆日本入国は空港7カ所に制限
コロナ流行期間、外国人の入国を徹底的に管理して「コロナ鎖国」という批判さえ受けた日本政府は、観光再開も慎重に、そして段階的に行っている。ひとまず6月1日から一日の入国者数を5月までの1万人から2万人に引き上げた。コロナ以前の2019年一日平均8万7000人余りが入国したことと比べるとまだ少ない水準だ。
外国からの飛行機の発着が可能な空港も現在は成田(千葉)・羽田(東京)・関西(大阪)・福岡・中部(名古屋)・千歳(北海道)・那覇(沖縄)の7カ所に限られている。「金浦(キンポ)-羽田」路線は停止されている状態なので、韓国からは羽田空港に入国できない。
10日から観光客の入国を許可するものの、添乗員を伴った団体観光に限定している。韓国からは観光ビザも必要だ。その代わりに防疫措置は大幅に緩和した。各国の新型コロナ感染状況によって「青色・黄色・赤色」の3段階に分類して検疫措置を施行するが、韓国・米国・中国など98カ国は青色に分類された。これに伴い、韓国からの入国者はワクチン接種の有無とは関係なく入国時の検査と隔離が免除される。ただ、入国前72時間以内に受けた陰性証明書は所持しなければならない。
◆日本観光中に感染した場合は
日本の新型コロナ状況は安定しつつあるが、6月に入っても一日1万8000~2万人の感染者が報告されている。観光客の入国で再び感染者が増えるのではないかと心配する声も依然としてある。日本政府観光局(JNTO)はコロナ時代の新しい旅行指針を用意するとして、先月24日から6月2日まで米国・オーストラリア・タイ・シンガポールから来た旅行客50人を15組のグループに分けて全国13県でデモ観光を実施した。
日本を訪れた旅行客はマスク着用・手の消毒など政府の防疫勧告に従わなければならない。現在、日本政府はマスク着用と関連し、室外で話をしない場合、室内でも周囲と2メートル以上離れて話をしない状況であれば取ってもよいというガイドラインを出している。もし日本旅行中に新型コロナに感染した場合、政府指定の療養施設に移されて1週間ここで過ごさなくてはならない。費用は無料だ。
密接接触者に分類された人々も旅行を中止してホテルなどで待機しなければならない。この場合に費用が発生することに備え、日本政府は観光客に旅行保険加入を勧めている。各旅行会社も関連の保険に加入し、旅行者の被害を最小化する。日本政府はこのような内容を取りまとめたガイドラインを作り、近く旅行業界に配布する予定だ。
◆個別観光、参議院選挙以後に考慮
コロナ流行前の2019年に日本を訪れていた韓国人観光客は558万人だったが、旅行の道が塞がってから昨年の訪問者は1万9000人に急減した。日本全体観光客のうち韓国人の比率は10%程度で中国人(30%)に比べて少ないが、格安航空会社(LCC)などを利用した地方観光は韓国人の比率のほうが圧倒的に高かった。地方自治体が韓国人観光客入国を待ちわびている理由だ。地方観光客の相当数は団体観光ではない個別旅行者だった。
しかし日本の個人観光は7月10日ごろに予定された日本参議院選挙以降にならないと議論は始まらないだろうという見方もある。日本旅行業協会(JATA)事務局長の池畑孝治氏は「まだ政府の方針は決まっていないが、新型コロナの感染病等級がインフルエンザと同じような水準まで低くなり、一日の入国者数制限が撤廃された後に個人観光目的の入国が可能になるのではないかとみている」としながら「早くとも8月以降になるのではないかと予想して準備している」と話した。