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【韓国】 新刊「琉球漢文学」…琉球国南山王の承察度は、高麗時代の三別抄の子孫である可能性
過去に「ユグ」(琉球、リュウキュウ)と呼ばれた沖縄の漢文学発展過程を、漢文学博士の釜山大チョムピルジェ研究所専任研究員が分析した。
著者は、歴史学や民俗学の観点から主に照らされた沖縄を、漢文学の観点として眺めて、日本に編入される前の「ユグ」と朝鮮文人が交流した様相を考察した。
彼は、沖縄で14世紀から1469年までを漢文学の渡来期と規定する。続けて、1470年から1608年までは僧侶の文士活躍期、1609年から1879年までは官人文学全盛期と区分する。時期が変わる時点には政治的に重要な事件があった。
朝鮮初期に亡命してきた人物であるスンチャルド(承察度※)については、高麗時代の三別抄(※)の後孫である可能性があると主張する。
また、沖縄でよく見ることができる彫刻像「シサ」は、獅子ではなくて想像世界に存在する神霊な動物であるペクテック(白澤)だという。
サンジニ出版。376ページ。3万2千ウォン。
聯合ニュース(韓国語)
https://www.yna.co.kr/view/AKR20220527062600005
※承察度(しょうさっと、うふさと、1337年? – 1398年?)は、琉球の、南山王国の初代国王。
※三別抄(さんべつしょう、朝: 삼별초)は、高麗王朝の軍事組織。崔氏政権(武臣政権)において、林衍(イム・ヨン)ら時々の実権を握った者の私兵として、しばしば政敵の暗殺や現代でいう所のクーデターのための武力として用いられた。後に、高麗のモンゴル軍の襲撃に際しては事実上の国軍に発展したとも言われる。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』