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40年ぶりに“ファーストガンダム”劇場版…『ククルス・ドアンの島』安彦良和監督、高畑勲アニメを目指した「最後のガンダム」
(出典:SmartFLASH) |
安彦 良和(やすひこ よしかず、1947年12月9日 – )は、日本の漫画家、アニメーター、キャラクターデザイナー、アニメ監督、イラストレーター、小説家。 北海道紋別郡遠軽町出身。埼玉県所沢市在住。 遠軽高校、弘前大学を経て、1970年虫プロ養成所に入りアニメーターとなる。虫プロ倒産後はフリーとなり
50キロバイト (5,870 語) – 2022年5月28日 (土) 07:59
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40年ぶりに“ファーストガンダム”劇場版…『ククルス・ドアンの島』安彦良和監督、高畑勲アニメを目指した「最後のガンダム」
https://news.yahoo.co.jp/articles/68f0d776a1cfa5b44289a53539d48125f55a26cf
(出典 newsatcl-pctr.c.yimg.jp)
「これが、私にとって最後のガンダムです」
キャラクターデザイン、アニメーションディレクターを務めてアムロ、シャアなどを生み出した安彦良和監督の『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』が6月3日から公開される。
【写真あり】『ククルス・ドアンの島』から秘蔵カットを公開
劇場版『機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙編』(1982年)以来40年ぶりに、ファンの間で“ファーストガンダム”と呼ばれる1979年から放送されたテレビシリーズを映画化したものだ。安彦監督が“最後”に選んだのは、テレビシリーズのなかでも異質の放送回といわれる第15話「ククルス・ドアンの島」だった。
「制作を発表したときに『この回を選ぶとは意外』『なぜ、この回?』と言われましたが、好意的な“なんで?”が多いそうなので映画化したことは間違いではなかったと思います。この回は、私の中ではずっと“引っかかっていた”ことでもありました。というのも制作した当時、多忙でスケジュールを助けてもらうために外注に丸投げしてしまったんです。
結果としてストーリーは意味深でおもしろいんだけど、(作品自体は)これはひどいなという仕上がりでした。だから、自分がきちんと向き合って描いたらどうなるか、最後にやってみたくなったんです」
ストーリーはこうだ。
アムロたちが乗るホワイトベースに無人島、通称「帰らずの島」の残敵掃討任務が言い渡される。島で残置諜者の捜索任務に乗り出すが、そこにいるはずのない子供たちと一機のザクと遭遇する。アムロはザクと交戦するが敗れ、ガンダムを失い捕虜になってしまうーー。
物語の中心となるのは、モビルスーツ同士の戦闘ではなく、アムロ、島で暮らす元ジオン兵のククルス・ドアン、20人の子供たち、戦争に翻弄される「小さき者たち」の人間ドラマだ。ガンダムで戦い続けることに葛藤するアムロが、ドアンや子供たちと暮らすことでどんな答えを出すのか、丁寧に描かれている。異質といわれる所以はここにある。
「テレビシリーズでは20分で描いたエピソード。それを映画では約100分に延ばしました。ただ、話の中身はそれだけのものがあると思っていたので心配はしていませんでした。オリジン(『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』)のときにブライト艦長の出番が少なくて、個人的に残念だったので増やしたり、ほかのホワイトベースのクルーも細かく描いたこともあり、実際に初稿のシナリオを起こしたときは2時間を超える内容になっていましたから。