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【車】なぜ中国人に「セダン」バカ売れ? 日本では縮小傾向も
同年の日産の日本国内販売台数は45万1646台であるため、シルフィ1台で日本国内を上回るほどの驚異的な販売を記録していることがわかります。
2位にはフォルクスワーゲンの「ゴルフ」をベースにした中国専用のコンパクトセダン「ラヴィーダ」がランクイン。
その後、3位にはおよそ50万円という低価格で販売台数を伸ばした五菱(ウーリン)の「宏光mini」が入り、4位にはトヨタ「カローラ」、5位にはビュイックの「エクセル」と続きます。
日本では聞き慣れないクルマも少なくありませんが、ボディタイプで見ると、3位の宏光miniをのぞき、すべてセダンです。
さらに、6位にフォルクスワーゲン「ボーラ」、7位にフォルクスワーゲン「サジター(ジェッタ)」、8位にトヨタ「レビン」、9位にトヨタ「カムリ」、そして10位のホンダ「アコード」まですべてセダンが占めています。つまり、販売台数上位10車種のうち、実に9車種がセダンとなっているのです。
■中国の人々がセダンを好む事情とは?
中国の人々がセダンを求める理由に関しては、これまで多くの考察がなされています。
そのなかでも、もっともよく知られている説のひとつが「中国人は権威を好む傾向があり、クルマのボディタイプではセダンがもっとも権威的だから」というものです。
たしかに、いまでも世界の要人が移動する際のクルマにはセダンが用いられることが多く、最もフォーマルなイメージがあるのは事実です。
そして、中国の多くの都市でクルマが見られるようになった1980年代では、中国を走るクルマは欧米のセダンが多く、そうしたクルマに乗っているのは、政府の高官や海外の要人などの権威性の高い人物が中心だったことから、その様子に憧れを覚えた世代が2000年代以降の主たる新車購入層となったことで、セダン人気が高まったともいわれています。
(略)
2022.05.28
https://kuruma-news.jp/post/504468