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富野由悠季(80)「藤井聡太竜王と大谷翔平選手はニュータイプ。羽生結弦選手を入れられるかは1カ月くらい考えたけどやっぱり認められない」
――では最後に、富野監督が今後本音で伝えたいこととは、何でしょうか。
富野 映像文化も今、危ういところにきています。配信会社がついに映画制作を始めちゃったし、マーベル映画みたいなものが「映画」と思われている節があったりする。
価値論の違いって、やっぱり時代の問題です。否が応でも時代は変わっていくし、それはしかたないって単純に認めていくしかないんです。ただ、僕のような立場の人間だと「若者に負けたくない」っていう言い方もしちゃいけないと思うし、「昔は良かった」とは口が曲がっても言っちゃいけない。
そうならないように意見を言うことが、年寄りの任務だろうと思います。だからそういう方向性っていうものを、やれるところまでやりたいなって思っています。では、具体的にどうするのって言われたら、近未来思考をするしかないんですよ。
巨大ロボットアニメの専門家である僕は『G-レコ』のような形でしかできないですけれど、そういう刺激を受けることで、若い世代から情報論やビジネスも含めて「21世紀のインテリジェンスはちょっとやばいんじゃないのか」という、ものの考え方や方法論が出てきてほしいなと思っています。そして、そういう人たちが表れてきた時、初めて「ニュータイプ」と呼べるのだと思うのです。
ちなみに現在、世界にニュータイプが2人いるんですけれど。わかりますか?
――いえ、誰でしょう。
富野 藤井聡太竜王と大谷翔平選手、この2人はニュータイプです! 残念なことに野球と将棋という狭いジャンルなんだけれど、どうも我々と生き方が違うような気がするんです。そして、お二人に共通点があるのに気づきました。簡単です、「謙虚」なんですよ。今まで名を成した人って、何かとブイブイ言うんだけど、このお二人にはその気配がない。
それでいうと、羽生結弦選手をニュータイプに入れるか入れられないか、1カ月くらい考えていたんだけど、やっぱり認められないのは彼の場合、「普通の人の努力」が見えすぎているんです。あのお二人の、高みにヒョイと行ってる感じとはまるで違います。
このタイプの人たちが、それぞれのジャンルから出てきて30人くらい集まった時、時代が変わるかもしれないですね。
今回のプーチンの戦争は時代の揺り戻しと、世界の欠陥というものを見事にあぶり出してくれたので、改善すべきものを教えてくれました。ですから、真の改革は、20~30年じゃなくて、100年後だったらまだ地球にも間に合うかもしれないっていう感じがあります。
確かに、浮世離れした2人に比べたら俗人感半端ないな
エリート全開のジェリド感というか
羽生がニュータイプでないのはいいがそれ今後に向けての本音として
メディアでわざわざ言わなくてもいい気がする
努力なしで天才になった人なんていないんじゃない?
アムロのようなタイプは存在しない。
でもこん中でガンダム見てたの羽生だけってのが皮肉