逃げようとして？ 金沢文庫駅事務室から転落 男性死亡

　２５日午前７時４５分ごろ、横浜市金沢区谷津町の京急線金沢文庫駅事務室の窓から、約８・５メートル下のホーム上に、同市磯子区杉田２丁目に住む職業不詳の男性（６１）が転落して死亡した。金沢署によると、男性は直前に電車内で女性の下半身を触ったとして同事務室に連行されていた。署は、男性が逃走しようとして誤って転落したとみている。

　署によると、同駅に停車した下り電車から降りようとした女性が「痴漢したでしょ」と男性を呼び止めた。男性はホーム上を逃走したものの、目撃者の別の男性に取り押さえられた。

　その後、同事務室に連行されたが、直後に同事務室の窓から約２・８メートル下にある１・２番線ホームの屋根を突き破って、ホーム上に転落した。男性は全身を強く打ち、搬送先の病院で死亡が確認された。駅員が「痴漢を確保していたが被疑者が転落し、意識がない」などと１１０番通報していた。

　京急電鉄によると、当時は駅事務室に駅員３人がいたという。電車の運行に影響はなかった。同社は「警察の捜査が入っている段階でコメントできない」としている。