あわせて読みたい
深川麻衣『特捜9』新加入で自ら“靴”提案 井ノ原快彦・向井康二の印象も
2006年にスタートした前身の『警視庁捜査一課9係』を含め、15年を超えて愛されている人気ドラマシリーズ『特捜9』(テレビ朝日系毎週水曜21:00~)。2022年4月クールの 『season5』には、女優の深川麻衣演じる高尾由真が新メンバーとして加わった。正義感が強く、しっかり者で強気な優等生刑事の由真だが、特捜班のメンバーと関わるうち自分の殻を破り新たな一面を見せていく。
今回は深川に、皆でアイデアをぶつけ合って作られている『特捜9』現場の雰囲気や、座長の井ノ原快彦の魅力、深川と同じく今シーズンから加わった向井康二の印象、そして衣装に隠された裏話や今後の見どころを聞いた。
○■「こうやって作られてきたんだ」と日々実感
――長く愛されるシリーズへの仲間入りとなりましたが、現場の雰囲気を教えてください。
キャストの皆さんが自分の役や台詞だけではなくシーン全体をより良くしようと取り組んでいる現場で、私にも「こうしてみたらどうだろう」と提案していただいたり。「どう変えれば見ている方に伝わりやすいだろうか」、「こうすれば面白くなるんじゃないか」、というアイデアがキャストから次々と飛び出すのを目の当たりにして「『特捜9』はこうやって作られて来たんだな」と日々実感しています。
○■座長・井ノ原快彦が作る温かいチーム
――共演者の皆さんとはどんなお話をされていますか。
井ノ原さんとはよく喫茶店の話をしています。井ノ原さんはいろんなことに詳しいのですが喫茶店についてもすごく知識が深くて、オススメのお店を教えていただくことも。撮影の空き時間には近くの喫茶店を検索して足を運んでいる姿をよく見かけます。今日は撮影場所が喫茶店だったのですが、店名を見て由来があるのかなと調べていたり、内装を写真に撮っていたりして喫茶店愛が伝わってきました。
――そんな井ノ原さんの座長ぶりはいかがですか。
井ノ原さんといえばお名前を聞くだけで笑顔が浮かんでくるような……そんな印象は撮影に入ってからも変わっていません。ただ現場を和やかにするだけではなく、締めるところはちゃんと締めてくださるメリハリが素敵です。現場の空気は座長や監督から作られるものですが、こんなに温かいチームになっているのは座長が井ノ原さんだからということも大きいんだろうなと感じます。
○■同期のような存在・向井康二からもらえる勇気
――『season5』からは深川さんと同時に三ツ矢翔平役の向井康二さんも加入されましたが、向井さんの印象を教えてください。
同じタイミングで加わった同期のような存在なので心強いです。向井さんはいつも明るくて堂々としているイメージなのですが、一緒のシーンの撮影のときに「手が震えるぐらい緊張する」と話していたことがあって。それがとても意外でした。でも向井さんのお芝居からは、緊張に打ち勝ってやるぞ! という気迫や、トライしていこうという意気込みが伝わってくるので、「私も頑張らないと」と勇気をもらっています。
○■由真らしさを考え、自らスニーカーを提案
――第5話から由真の靴がヒールからスニーカーになりましたが、裏話があれば教えてください。
初登場がヒールだったので、普通はそのまま同じイメージを貫くものかもしれませんが、『特捜9』は、撮影の合間にポロッと言ったことが次の話に反映されたり、スタッフさんが思いを汲み取ってくださって、お話が作られていくことも多いんです。捜査中ひらめいたら飛び出して行ったり走ったりと、つい身体が動いてしまう由真の積極性をもっと表現したいと考える中で「カジュアルなスニーカーの女性刑事がいてもいいんじゃないか」と思い、提案させていただきました。靴が変わるだけでもその人らしさが出ると思うので、無事に採用されてうれしいです。
○■ラストに向けて捜査が1つに…後半戦も見逃せない展開
――深川さんのアイデアだったんですね。スニーカー姿もかっこいいです! では最後に、由真の注目ポイントと後半戦の見どころを教えてください。
由真は1話ではかなり強気なキャラクターとして登場したのですが、勝ち気で真面目な由真が特捜班に入って、戸惑いながらも「自由でいいんだ」と感じたことが捜査の方法に影響したり人柄も変化していくので、特捜班色に染まっていくのかぜひ注目してみてください。
前半戦でも新しいメンバーが加わって皆で事件を解決していきましたが、後半戦もいろいろな事件やトリックが登場して見逃せない展開となっています。特捜班メンバーそれぞれの一見バラバラにも見える捜査が、ラストに向けて1つに繋がっていく気持ちよさも見どころのひとつです。毎週水曜日を楽しみにしていただけたらうれしいです。
■深川麻衣
1991年3月29日生まれ、静岡県出身。2011年から乃木坂46の1期生として活動し、2016年に卒業後は女優として活動。2018年『パンとバスと2度目のハツコイ』で映画初出演にして初主演を果たし、第10回TAMA映画賞最優秀新進女優賞を受賞した。主な出演ドラマにNHK連続テレビ小説『まんぷく』(18年)、NHK大河ドラマ『青天を衝け』、『婚姻届に判を捺しただけですが』(21年)、出演映画に『愛がなんだ』(19年)、『おもいで写眞』、『僕と彼女とラリーと』、『ただの夏の日の話』(21年)など。2022年はドラマ『封刃師』、『ダメな男じゃダメですか?』、映画『今はちょっと、ついてないだけ』に出演。
(八木ひろか)