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米国との常設通貨スワップに韓国も加われる?米韓首脳会談の成果で期待高まる
記事によると、米韓首脳が外国為替市場の安定の必要性を確認したとの内容は米韓首脳共同声明にも盛り込まれた。これにより、08年の金融危機、20年のパンデミック危機の際に締結した“危機回避用通貨スワップ”とは異なる常設通貨スワップまたはそれに準ずる通貨スワップの締結が予想されている。
韓国の専門家らは、連邦準備制度(FED)が日本、カナダ、英国、スイス、欧州と締結している常設通貨スワップに韓国が加わる可能性は低いとみているが、危機の際に一時的に締結されてきたスワップよりは期間の長い中長期スワップが登場する可能性に注目しているという。
韓国銀行国際担当副総裁を務めたカン・テス氏は「常設通貨スワップの締結が最も望ましいが、それが難しければ3~5年単位の契約を繰り返し延長できる案をまとめるのが最善だ」と話したという。
また、記事は「今回の首脳会談で『外国為替市場の安定』が確認されたため、通貨スワップ締結への期待が為替レートの安定につながるとみられる」としている。ドル・ウォン為替レートは年初から今月20日までに6.7%、79.3ウォンも急騰した。中国景気の鈍化、原材料価格の上昇など韓国経済にとっての悪材料が重なる中、米国の急速な金融引き締めにより米韓政策金利が逆転する場合、資本流出への懸念が高まる可能性も排除できない状況だという。
キム・デジュン世宗大経営学部教授は「米国と韓国が通貨スワップに準ずる方式で経済・金融協力をすれば非常に大きな助けとなる」とし、「韓国は外貨準備高が国内総生産(GDP)の28%にすぎず、製造業は世界5位だが金融は30位と弱いため、通貨スワップの締結が必要だ」と説明したという。
この記事を見た韓国のネットユーザーからは「やっぱり人にも国にも良い友人が必要」「尹大統領はよくやっている」「だからリーダー選びが重要なんだ。ショーばかりしていた文在寅(ムン・ジェイン)前大統領とは比べ物にならない」「訪韓した米国の大統領が気に入られようと一生懸命になる姿は初めて見た」など尹大統領への肯定的な声が上がっている。
一方で「つまり米国側から通貨スワップの話はなかったということ。米国が損してまで締結してくれるとは思えない」「常設通貨スワップは基軸通貨レベル同士がするもので、韓国にそんな資格はない」などと指摘する声も見られた。(翻訳・編集/堂本)
Record China
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