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日本ハム・新庄監督が交流戦で体現する“ノムラ野球” 「遠山―葛西―遠山」級の秘策へ準備着々
東スポWeb
吉田輝(右)に声をかける日本ハム・新庄監督(東スポWeb)
日本ハムの「ビッグボス」こと新庄剛志監督(50)が「ノムラ野球」の忠実な後継者の道を進んでいる。
18日のオリックス戦(ほっともっと)に11―4で勝利した日本ハムは、1勝1敗で神戸遠征を終えた。一方で、この2試合の試合前から来週24日から始まる交流戦に向け、一部投手陣が指揮官の指示で一塁、左翼守備練習を開始した。DHのないセ・リーグ本拠地対策の一環として、決して厚いとはいえない現有戦力をいかに有効活用するかという観点からの準備だ。
手本とするのは、もちろん阪神時代の恩師・野村克也監督の「やりくり野球」。選手として野村野球の代表作「遠山―葛西―遠山」の継投策を体感している新庄監督は「あの時、ボクが(センターを)守っていて『あー、なるほどなぁ』って。あの時(阪神には)サイド気味の左ピッチャーがいなかったから。『なるほどな、さすがだな』と思いながら(見ていた)」と当時を述懐した。
その上で「まさかね、自分がその立場になってやる日が来るなんて」。恩師が生み出した〝知恵の産物〟を踏襲する立場となった不思議な巡り合わせに感慨深げだ。
この件に限らず、新庄監督の野球観に大きな影響を与えている知将・野村監督の「考える野球」。現役時代、野村監督の指示でオープン戦2試合に登板している指揮官は、前日に捕手の梅林、外野手の万波をブルペン入りさせた意図について「俺が(野村監督に)させられたようなイメージ。俺に『投手の気持ちを分からせたい』みたいなことは後付けで言ってましたけど。いや、あの時、俺のボールが速かったから。間違いなく(リリーフで)抑えに行かせるための練習でしたよ」と、恩師とのやりとりの中で感じていた確信を語った。
ともあれ、先入観を持たずに選手を見て適材を適所に配置する。足りない戦力をなんとかやりくりしながら知恵を絞っていく作業を苦と思わない献身性は恩師譲りのようだ。
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