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5位・DeNAに2・5ゲーム差と最下位脱出を当面の目標とする阪神で、先発陣の再整備が着々と進んでいる。
チーム防御率こそまだ3・12(16日現在)でリーグ3位だが、5月は先発防御率が11試合で2・39、中継ぎは同0・88と絶好調。4月まで同3・49の先発陣は1点以上、中継ぎは4月、同3・71を3点近く良化させた。
セの球界関係者も「5月以降はリーグで一番、安定している」と開幕直後は〝崩壊〟したブルペンも抑えに岩崎、終盤7~8回にはアルカンタラ、湯浅が定着。さらに先発陣も好調で虎投手陣は、現在18試合連続3失点以下と防御率1位・ヤクルトの2・90に迫っている。
もともと昨季もリーグ2位の防御率3・30と投手陣に定評があった阪神だが、今季はさらに〝質量〟でも勝負できるのが強みとセ関係者は分析する。
現在は西勇、青柳、ガンケル、ウィルカーソン、伊藤将、西純の計6人が一軍先発枠を確保中。この他にも2年連続で開幕を務めた藤浪や、昨季まで2年連続2桁勝利の秋山など、経験豊富な面々も昇格待ちの二軍待機中と〝持ち駒〟は豊富だ。この6人と、一軍でも即先発可能なスタッフが二軍で複数人待機する状況は、ある意味では理想的という。
セ関係者は「ファームで一軍の先発経験者が常に2人以上、控えている状況は、実はどの球団も作りたいと思っている」とし「コロナ感染の(PCR)検査で陽性が出るか分からないから。実際に阪神でもあったでしょ? ああなっても、二軍ですぐに投げれる投手を用意しておくことは、今年もすごく大事。二軍であらかじめ想定してファーム連戦でも平日の連戦、週末の連戦中に一人ずつスタンバイさせておけば、まさかの事態が起きても、すぐに入れ替わることが可能だしね」と〝先発余り〟のメリットを説明する。
NPBでは今季も定期的にPCR検査を各チームに義務づけており、今後も急なタイミングで感染が発覚がすることは起こり得る事態でもある。実際に阪神では4月13日に同日、先発予定だった伊藤将と、その翌日の先発予定・藤浪のコロナ感染が発覚。2試合続けて〝代役先発〟を立てて乗り切った経験もしている。
リスク管理を考えれば、先発が〝余る〟現象はコロナ禍のシーズンでは、願ったりかなったり。低迷していた攻撃陣も前カードのDeNA戦では、2試合連続2桁安打を記録するなど覚醒傾向。遅ればせながら、矢野阪神は本格的な「反撃」体制を整えつつありそうだ。
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