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上島竜兵さん自殺 志村さん死去で喪失感?芸人たちの反応は?自宅前にマスコミ殺到で非難の声も
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ダチョウ倶楽部のメンバーで、お笑い芸人の上島竜兵さん(61)が、自宅で死亡しているのが見つかった。
11日午前0時ごろ、東京・中野区の上島竜兵さんの自宅で上島さんが首をつっているのを家族が見つけ通報した。
上島さんは病院に運ばれ、死亡が確認された。
自殺を図ったとみられている。
上島さんは、お笑いトリオ・ダチョウ倶楽部のメンバーとして活躍していて、テレビ各局のバラエティー番組に出演していた。
■キレ芸などで人気
1961年(昭和36年)生まれ。高校卒業後、俳優を目指して上京。養成所時代に同期だった寺門ジモンに誘われて、「コント赤信号」の渡辺正行のもとを訪ねたのがきっかけで、お笑いの世界に進んだ。
85年、「ダチョウ倶楽部」を結成。90年代に「ヤー!」「聞いてないよォ」(93年流行語大賞大衆部門・銀賞)「ムッシュムラムラ」などのギャグで、人気お笑いトリオとなった。
「キス芸」や「キレ芸」、「絶対に押すなよ!」と言いながら熱湯風呂に入るなどして人気を博し、「くるりんぱ!」と言いながら帽子を1回転させて被り直して終わるスタイルは子供たちにも受けた。
20年に亡くなった志村けんさんを“師匠”とあおぎ、「志村けんのだいじょうぶだあ」「志村けんのバカ殿様」(いずれもフジテレビ)などで共演。
98年にはNHK大河ドラマ「徳川慶喜」に出演。2005年8月には自伝&写真集「これが俺の芸風だ!!」を発表。08年には舞台「わらしべ夫婦双六旅」に出演し、念願の舞台俳優を経験した。
■「竜兵会」会合減っていた
上島さんは先月25日、都内で行われた記者発表会にダチョウ倶楽部として3人で登場していた。普段と変わらないような元気な姿を見せ、ジョークを飛ばす一幕もあった。妻への感謝や、3人での思い出も語っていた。
3人はあくまで明るいトーンでコロナ禍事情を明かし、場を和ませていた。バラエティー番組などで触れ合うことが制限され、リーダー肥後克広(59)が
「やっぱり3人で触れ合っていかないといけない芸ですからね。なかなか触れ合えなくて」
と切り出し、上島さんは
「やってることが熱々おでんとか、熱湯風呂とかですから。けんかしてチュー、ができないからね。俺としては商売あがったりですよね」
と訴えた。寺門ジモン(59)は「竜ちゃんが『押すなよ、押すなよ』って言っても、本当に押せないんですよ!」と続いた。
上島さんは94年に結婚。コロナ禍で「竜兵会」など後輩芸人との食事会や集まりが難しくなり、リモート飲み会にも挑戦したが次第に機会が減っていったという。
「初めて結婚してよかったな、嫁がいてよかったな、って思いましたよ。俺の文句を聞いてくれるからね」と、冗談交じりに妻に感謝していた。
■加藤浩次「ウソでしょ?」絶句
日本テレビ系『スッキリ』で、司会の加藤浩次(53)は「考えられなくて…。上島さんが? ウソでしょ? って…」と言葉を失った。
加藤はオープニングから神妙な面持ち。番組で上島さんの訃報を伝えると
「僕もビックリしています。3月11日に『スッキリ』にも(コーナーでナレーションを務める)“天の声”でしゃべってくれて、終わった後もスタジオに来てくれて…。大先輩で…。う~ん。
どの現場でも変わらず後輩の僕達にも分け隔てなく話してくれて。『めちゃイケ』で熱湯風呂を教えてもらうことがあって、一緒に芸を出来たのがうれしかったのを覚えてます。
でもちょっと…。考えられなくて…。上島さんが?ウソでしょ?って…。味のある役者にもなると思ったので」
と話した。
■「コロナとかじゃない気がする」
加藤は「自殺を図ったということがわかった、と…。ちょっとさすがに自殺ってなると。(番組で)先ほど渡辺裕之さんのVTRもありましたけど、奥さんの原さんのコメントがあったりして。周りの人間は何がなんだか分からないと…。
上島さんもこれで自殺ってことは、どういう状況だったのかは結局分からないのかなと。本人にしか分からない部分があるのかなと思うんですけど」
と沈痛な面持ちで語った。
上島さんが悩みなどを抱えていたのかは分かっていないが、加藤は「計り知れない部分があるんですけど。うーん…」と沈黙。
自殺理由について「周りから結論づけるのは簡単だと思うんですけど、コロナ禍によって熱湯風呂に入るとか、怒ってケンカして近くによってキスをしたりとか。そういう上島さんのギャグができなくなったんじゃないかとか簡単に言うことはできるけど、なんかそういうことじゃない気がするんですよね」と話した。
■EXITは本番中に涙
お笑いコンビ「EXIT」(兼近大樹=31、りんたろー。=36)が11日放送の情報番組『めざまし8』で、急死したお笑い芸人の上島竜兵さんへの思いを語った。
兼近は上島さんとの共演を聞かれ「テレビとかで共演してたんですけど…」と涙を浮かべる。
「そうですね。いろんな背景があるので、安易に想像して発言はできないですけど、もちろん、生まれる前から(芸人を)やられてたんで、憧れもあって。
ダチョウ倶楽部とEXITで『レジェンド芸人からリアクションを学ぼう』という企画もあって。実際にコロナ禍だったので(リアクションで)苦しんでいる様子とかも見てましたし。新しい笑いにどう対応するんだという話をしたこともあって…コメントできないです」と言葉を振り絞った。
りんたろー。は「それこそ、共演させて頂いた時もドッキリで僕の母親に電話がつながっているものだったんですけど。『りんたろー。頑張ってますよ』とその時もすごく上島さんが涙を流してくれて。
そういう意味でも相手の立場に立って、物事を考えられる人。いろんな意味で(感情を)受け取りやすい人だったのかな、と。
いろんな意味でプレッシャーもあったと思いますし。向こうではそういうものから解放されて楽しく過ごされているといいなと思いますけど」
と目を赤くして、追悼した。
■所属事務所「呆然としている」
警視庁によりますと、きょう午前0時ごろ上島竜兵さんの家族から119番通報がありました。
上島さんは東京・中野区の自宅マンションから病院に搬送されましたが、午前1時前、死亡が確認されたということです。
関係者によりますと自殺とみられています。
所属事務所は取材に対し、「今は呆然としています」「現在事務所として発表できるのは、亡くなったということだけです」とコメントしています。
■志村さん死去で大きな喪失感
上島さんといえば、‘20年に亡くなった志村けんさんとの交流が知られている。
「志村さんと上島さんといえば、まさに誰もが羨む“師弟関係”でしたね。‘96年に志村さんが共通の知人だったプロレスラーの川田利明さんを通じ、上島さんを呼び出したそうです。
そこで“『バカ殿』に出してやるよ”と言われ、スカウトされたとか。志村さんから呼び出され直々にオファーされたワケですから、会う前から上島さんの能力を高く買っていたのでしょうね」(テレビ局関係者)
そんな2人の姿は、志村さんの“ホームグランド”とも言われていた港区麻布十番の繁華街でよく見られていた。高級クラブから居酒屋まで、朝方まで仲睦まじく盃を交わす様子は、街の風物詩になっていたほどだ。
志村さんは2年前にコロナウイルスに感染し急逝。晩年の志村さんとの関係を、上島さんは昨年、本誌にこう語っていた。
「去年3月、訃報(ふほう)を聞いたときは、驚きしかなかった。入院しているのは知っていたけど、まさかそんな悪くなっているとは思っていなかったから。
追悼番組に出演しながら、心の中では志村さんがこの世にいない事実を信じていなかった。今年のお盆でようやく亡くなったことを受け入れられるようになりました。
それでも、志村さんを思い出さない日はありません。
街でサツマイモを見かければ、志村さんが『俺がガキのころはサツマイモなんてパサパサでまずくてよ。いまでも嫌いなんだよ』って言っていたのを思い出すし、ベランダでタバコを吸ったりしているときにも志村さんの顔が浮かんでくることがあります。
僕の頭がボケない限り、ずっと忘れないし、毎日思い出しながら、生きていくと思います」
2人が最後に言葉を交わしたのは、志村さんがこの世を去る1か月ほど前。志村さんの70歳の誕生日会だった。
「その日は早めに到着して、皆が来る前に30分くらい志村さんと二人きりの時間があったんですよ。そこで志村さんから『なんだか竜ちゃんと飲むの久々だな〜。寂しいじゃないか』って言われましてね。
また飲みに行きましょうよ、って話したんですけど、ちょうどそれからコロナが流行り始めて、タイミングが合わなくなってしまった。最後は一人で飲みに行っていたそうです。僕も自粛してましたからね。きっと寂しい思いをされてたんでしょうね……」
志村さんが亡くなったことの喪失感を語っていた上島さん。お笑い界において、大きな存在であった2人の死は、あまりに早すぎた――。
■自宅前マスコミ殺到で非難の声
上島さんの自宅前には早朝からテレビ局やマスコミの報道陣が殺到。
フジテレビ『めざまし8』では、生出演中の尾木ママに報道姿勢を非難され、中継は一旦打ち切りになったが、今度は所属事務所前に移動して中継再開された。
また、他のテレビ局では炎上しているのを把握したのか、「歩道の邪魔にならない場所からお伝えしています」と弁解コメントも。
厚労省が【報道関係者様へのお願い】としてガイドラインを踏まえた報道をと、ツイートする事態に。
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