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秀岳館高校、以前から指摘されていた「スポーツで名を売る」経営方針「甲子園で全員県外選手」「吹奏楽部が大会断念」
男子サッカー部の段原一詞監督(49)が、4月25日に出演した『スッキリ』に出演し、事実と違う内容の発言をしていたことも、さらなる火種となっている。スポーツ紙記者はこう話す。
「5月5日の会見で、学校側は生徒へのアンケートの結果、サッカー部の暴力行為が38件判明したことを明らかにしました。
そのうち24件が、流出した暴行動画で暴力を振るっていたコーチによるもので、体罰として日常的に暴力行為がおこなわれたことは明白でしょう。
2021年、全国高校サッカー選手権の熊本県大会で決勝進出した秀岳館は、県内ナンバー2の強豪校でした。『スポーツで名を売り出したい』という学校側の“スポーツ偏重”の姿勢が、行きすぎた指導体制に影響した、と考えざるを得ません」
秀岳館はサッカーのみならず、野球でも強豪校として知られる。2016年には、秀岳館高野球部は夏の甲子園大会でベスト4に進出した。
しかし、ベンチ入りメンバー18人全員が、熊本県外出身の選手で構成されていたことに、全国から批判の声が上がったのだ。
「当時、地元でも批判が大きかったのです。この年の熊本県大会の準々決勝。熊本工に延長10回、押し出し死球によって、7対6で辛勝した試合では、観客から『熊本から出て行け!』と野次られたこともありました」(地元紙記者)
その一方で、ベスト4の活躍を受けた翌2017年は、野球部の新入部員は8割近くが九州出身者に。まさに「スポーツでの活躍」により、地元生徒の入学に繋がる結果となったのだ。
この2016年には、もうひとつの“スポーツ偏重”に起因する問題が秀岳館で起きている。
同じく夏の甲子園大会での出来事。アルプススタンドで応援をおこなっていた同校の吹奏楽部だが、じつは吹奏楽コンテストの南九州大会出場をあきらめて、野球部の応援を選んでいたことがクローズアップされたのだ。
「吹奏楽部は県予選で金賞に輝き、南九州大会への出場権を得られるはずでした。
しかし、事前に甲子園応援と大会日程が重なることがわかっており、当時の部長生徒からの『甲子園応援を優先したい』という涙ながらの申し出を受け入れて、県予選前から南九州大会への出場辞退を決めていたんです。
当初、このエピソードは“美談”として受け止められていましたが、徐々に学校側の姿勢に疑問の声が上がりました」(前出・地元紙記者)
当時、ネット上で同校OBを名乗る人物から「辞退に学校側の圧力があった」という指摘が寄せられ、同時期に現役吹奏楽部員を取材した「BuzzFeed」の記事では、
《教員から「大会に出たかったなんて言うな。甲子園に応援に行きたいって言え」などの発言はありましたか。》
という記者からの質問に対して、生徒が 《ありました》 と答える内容が掲載されている。
今回の男子サッカー部の暴行動画流出に関連して、中川静也校長を始めとした秀岳館高校の経営陣や、以前からの学校としての姿勢を問題視する声がインターネット上では多くあがっている。
《秀岳館はサッカー部の件もあるけど、野球部もレギュラーが全員他県の子供で甲子園出場…学校の教育の意図が全くわからない。》
《ここのお偉いさんは、スポーツで有名になることしか頭にないんでしょうね。昔から。》
《秀岳館高校って何年か前に吹奏楽部が甲子園の応援に行く為にコンクール辞退させられたって事なかったっけ?
今回のサッカー部の件といい部活を学校の宣伝としか考えてないのかな?と思う今日この頃。》
前提として、高校は「教育の場」であることを忘れてはならない――。
フラッシュ2022.05.06 17:41FLASH編集部
https://smart-flash.jp/sociopolitics/180749