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【韓国報道】日本政府、尹錫悦大統領就任に祝意…「韓日関係、尹氏のリーダーシップに期待」
松野博一官房長官はこの日午前の記者会見で、「尹大統領の就任を心からお祝い申し上げる。国際社会が変化に直面する中、健全な日韓関係は地域および世界の平和と安定および繁栄を確保する上でも不可欠だ」と話した。
その上で「1965年の国交正常化以来築いてきた友好協力関係の基盤に基づき日韓関係を発展させていく必要があり、尹大統領のリーダーシップに期待している」と付け加えた。韓日首脳会談計画に関する質問には「現時点で決まっていることはない」と答えた。
岸信夫防衛相もこの日の閣議後の記者会見で「北朝鮮対応をはじめとしてインド太平洋地域の平和と安定のため、韓国の新政権と緊密に意思疎通を図り、日米韓の連係強化を推進したい」と話した。
合わせて2018年の哨戒機問題を念頭に置いたように「日韓防衛当局間で様々な課題があり、両国の防衛協力・交流に影響を及ぼしている。これを解決するために新政権がリーダーシップを発揮すると期待する」と強調した。
◇自民党保守派「韓国の対応見守らなければ」
日本の放送はこの日尹大統領就任式をリアルタイムで中継し大きな関心を見せた。テレビ朝日は情報番組の途中に韓国大統領就任式の中継も挿入し、専門家の解説とともに放送した。TBSは衛星放送とインターネットを通じて就任式を生中継した。
この日の就任式には岸田文雄首相の特使として派遣された林芳正外相が出席した。林外相は前日に外交部長官に指名されている朴振(パク・チン)氏と会った後「両国関係のこれ以上の悪化を放置してはならない」との認識で一致したと明らかにした。
朝日新聞はこの日の2人の会談が予定を約30分上回り2時間にわたり行われたとし、「全体的に良い雰囲気の会談だった。一気に関係が改善したわけではないが、新政権発足に合わせて良いスタートが切れたのでは」とする外務省関係者の話を伝えた。
林外相はこの日の就任式後に尹錫悦大統領と会い、岸田首相の親書を手渡したと共同通信が伝えた。
一方、政権与党の自民党内では韓国政府の対応をもう少し見守るべきという慎重論も出ている。前外相である茂木敏充自民党幹事長は10日の会見で韓国新政権発足に対する質問を受け、「残念ながら前政権下で韓国側の問題によって交友関係が崩れてしまった」とし韓日関係悪化の責任を韓国側に回した。尹大統領の対日関係改善に積極的な姿勢は評価しながらも、「実際に具体的な行動をしっかり見ていく必要がある」としながら留保の立場を表わした。
自民党内の保守派である高市早苗政調会長もこの日の党政調審議会で尹大統領就任に祝意を示しながらも、韓国側が2015年の韓日慰安婦合意、1965年の韓日請求権協定を無視するなど「国際約束と儀礼に違反している」と主張した。続けて「日韓関係の改善には私たちも(韓国側の今後の対応を)見定めなくてはならない」と話した。
岸田首相は前日、林外相を尹大統領就任式に派遣した理由に対し「日韓間には難しい問題が存在するが、このまま放置はできない」と強調した。その一方で強制動員被害者問題や慰安婦問題など懸案に対しては「国と国との約束は守ることを基本としながら、わが国の一貫した立場に基づいて取り組みを進めていきたい」という既存の立場を繰り返した。
中央日報 2022.05.10 16:51
https://japanese.joins.com/JArticle/290887