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不破聖衣来が日本選手権10000m欠場 拓大・五十嵐監督「将来のことを考えて」 1月に右アキレス腱を故障
陸上女子の不破聖衣来(拓大2年)が、出場予定だった日本選手権1万メートル(7日、国立競技場)を欠場する。
拓大女子陸上競技部のツイッターを通じて五十嵐利治監督が7日、発表した。すでに参加標準記録(31分25秒00)を突破しているため、3位以内に入れば世界選手権(7月、米オレゴン州)の代表に内定していた。
書面にて五十嵐監督は「今回の日本選手権については不破聖衣来の将来の事を考えて欠場する判断をしました」と報告。
不破は1月の都道府県対抗女子駅伝後に、右アキレス腱(けん)周囲炎により3月末まで歩行もままならない状態だった。4月17日の日本学生個人選手権は5000メートルに出走。1キロ3分30秒のペースを愚直に守り、最下位ながら完走したが、調整遅れが懸念されていた。
五十嵐監督は「そんな中でも5月7日の日本選手権に向けて出来る限りの事はやって来ました。周りからはもう厳しいだろう? とか無理なんじゃないか? という声は聞こえて来ましたが、それでも『1%の可能性に対して100%の努力』をする聖衣来を間近で見ていて4月の段階でもう今回は諦めようとは言えませんでした」と葛藤を明かした。
「痛みなくスタート地点に立たせてあげれなかった事に監督として無力感を感じております。しかし練習、生活、治療全てにおいてこれ以上できないだろうという最高の環境を用意し最後まで諦めず戦ったからこそ自信を持って欠場という判断をする事が出来ました」と説明した。
今後に向けては「今は次の目標に向けて既に動き出しております。今後は一度体をリセットさせて、また皆さんに感動を与えられるような走りをお見せできるように努力して参ります。今後も変わらぬ温かいご声援よろしくお願いします」とつづった。
日刊スポーツ
https://www.nikkansports.com/sports/athletics/news/202205070000311.html