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韓国大統領就任式 首相出席見送りへ 林外相ら閣僚派遣で調整
日韓関係は、文在寅(ムン・ジェイン)政権下で「戦後最悪レベル」とされるまで落ち込んだが、3月の大統領選に勝利した尹氏は日本や米国との連携を重視する姿勢を示している。就任前から日本に「政策協議代表団」を派遣し、4月26日に首相を表敬訪問した。
首相は北朝鮮の核・ミサイル開発や、中国の軍事・経済面での台頭、ロシアによるウクライナ侵攻などを踏まえ、日米韓や日韓の連携を重視している。
ただ、日韓間の懸案は、韓国側が1965(昭和40)年の日韓請求権協定や2015(平成27)年の日韓慰安婦合意など国家間の約束を一方的にほごにしたことに起因している。首相は26日の記者会見で「国と国との約束を守るのは、国家間の関係の基本だ」と述べ、韓国側に問題解決に向けた対応を求めた。
今後、韓国側の出方を見極める考えだが、就任式には林氏ら閣僚の出席にとどめる方向だ。政府関係者は「外相の出席なら尹新政権の関係改善への意欲を歓迎しつつ、首相は出さないというメッセージにもなる」と話す。仮に首相が出席し、その後、韓国側が態度を変えた場合、国内で首相への批判が強まる恐れもある。
韓国は過去にも日韓関係改善を掲げながら、反日にかじを切ったケースがある。尹氏と同じ保守系の李明博(イ・ミョンバク)元大統領も就任当初は「未来志向」の日韓関係を掲げたが、2012(平成24)年に竹島(島根県隠岐の島町)に上陸し、不法占拠を正当化した。
産経新聞
https://www.sankei.com/article/20220429-F2MMRPO3Q5JQ3DGVEOJ2V7S25A/