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F1第4戦エミリア・ロマーニャGPスプリント フェルスタッペンが終盤に首位奪還。ルクレールは守りきれず2番手
https://news.yahoo.co.jp/articles/63a511cac27396d0b90c6c96c186d56ac540ca24
4月23日現地時間16時30分、F1第4戦エミリア・ロマーニャGPのスプリントが行われた。
この日は朝から好天に恵まれたが、開始1時間ほど前から雲が増えて所々で雨粒がパラつくなかでスタートを迎えた。気温は20度、路面温度は28度。FP2のロングラン結果からほぼ全車がソフトタイヤを選択し、ハース勢とニコラス・ラティフィ(ウイリアムズ)だけがミディアムタイヤでスタートに臨んだ。
ポールポジションのマックス・フェルスタッペン(レッドブル)のクイックシフトギヤシフトが不調で加速が鈍く、スタート発進で2番グリッドのシャルル・ルクレール(フェラーリ)が前に出てターン2にトップで飛び込んだ。後方は3番グリッドのランド・ノリス(マクラーレン)、ケビン・マグヌッセン(ハース)と波乱なくクリア。フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)は加速で抜かれて7番手に後退し、5番手にセルジオ・ペレス(レッドブル)、6番手にダニエル・リカルド(マクラーレン)となった。後方では周冠宇(アルファロメオ)がアウトからピエール・ガスリー(アルファタウリ)に並びかけたピラテラで接触して弾き飛ばされ、イン側ウォールにクラッシュして激しくリヤを破損。これでセーフティカー導入となる。ガスリーも右フロントを壊してピットインしフロントウイングとタイヤを交換して最後尾に後退する。
レースは5周目に再開。ルクレールはターン17から早々に加速してフェルスタッペンを寄せ付けず首位を守る。ストレートでウィービングを行ったマグヌッセンには注意の黒白旗が振られた。10番グリッドスタートのカルロス・サインツ(フェラーリ)は8番手まで浮上し、アロンソの背後からプレッシャーを掛けていき、DRSが使用可能となった7周目のターン2でアウトからオーバーテイクを成功させる。
角田裕毅(アルファタウリ)は混乱を縫って13番手まで浮上し、前のジョージ・ラッセル(メルセデス)を追いかけていく。
首位ルクレールと2番手フェルスタッペンだけが1分19秒台のほぼ同タイムでプッシュし、3番手ノリス以下は1周1秒の差が開いていく。そのなかでもルクレールはファステスト連発でじわじわと差を広げにかかる。7周目にはペレスがマグヌッセンを抜いて4番手に上がった。
ボッタスも9周目にセバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)を抜いて9番手に上がるが、各車ともトレイン状態でほとんど動きのないレースが続く。
11周目にリカルドがマグヌッセンを交わし、12周目にはサインツもこれに続いて6番手に浮上した。ペレスも12周目のメインストレートでDRSを使ってノリスをオーバーテイクし3番手へ。サインツは14周目のターン2でリカルドを抜いて5番手に浮上。
15周目を迎える頃にはソフトタイヤのデグラデーションが進み、ミディアムタイヤのハース勢が勢いを取り戻す。ミック・シューマッハーはターン2でフェッテルを抜いて10番手に上がった。しかしラッセルはなかなかベッテルを抜けず、その後方の角田もこのトレインに付き合わされてしまう。16周目にはボッタスがターン2でアロンソのインに飛び込んでパスし8番手へ。
首位ルクレールは右フロントにグレイニングが発生してペースが鈍り、2番手フェルスタッペンもじわじわとギャップを縮め、16周目には両者は1秒以内となった。残り5周でルクレールもフェルスタッペンも必死のバトルを繰り広げ、20周目のターン2でフェルスタッペンがアウトからオーバーテイク。これでフェルスタッペンは首位を取り戻した。
ルクレールはこのペースについていくことはできず、フェルスタッペンが大逆転でエミリア・ロマーニャGPのスプリントレースを制した。3位はペレス、4位にノリスを抜いたサインツ、5位ノリス、6位リカルド、7位ボッタス、8位マグヌッセン、9位アロンソ、10位シューマッハー。角田は最後にベッテルを抜いたもののフリーエアとなったラッセルのペースにはついていけず、12番手でスプリントレースを終えた。