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矢野阪神「中日3連戦リベンジ」に必要なのは脇役たちの奮起
東スポWeb
阪神は中日・大野雄をどう崩すか(東スポWeb)
【柏原純一「烈眼」】借金15と苦しい戦いが続く矢野阪神は19日から敵地でDeNA、ヤクルトと6連戦を戦い2勝4敗の結果に終わった。気になったのは攻撃陣で、6試合での得点は「5→0→5→6→0→11」。まだ全開ではないのは試合ごとの得点からも見て取れる。しかも2度の零封負け。毎試合コンスタントに打つのは容易でないが「相手にいいピッチングをされたから打てませんでした」では上位浮上も望めない。
その点で注目しているのが25日からの本拠地甲子園での中日3連戦だ。前回対戦では大野雄(7回1失点)→勝野(7回無失点)、柳(9回1失点完投)とレベルの高い投手たちを打ち崩せずに3連敗した。大野雄、勝野とのリターンマッチもある今回は、チームとしての「修正力」も求められるところだろう。
問題はどう崩すか? 阪神は25日現在でチーム三振数がリーグ平均の168を大きく上回る208で同ワースト。明らかに改善の余地がある。リーグトップタイの6本塁打を放っている佐藤輝など長打が魅力の打者なら多少は目をつぶるべきだが、内野安打や四球などで出塁が求められる打者は、意識して「簡単に三振しない」工夫を各自が行う必要がある。
大野雄のようなリーグを代表する好投手は、本調子なら阪神でなくともそう簡単には打たせてもらえない。「ならば…」という点でも、そこはチームぐるみで考えていくべきだろう。各自が追い込まれる前と追い込まれた後で、スイングレベルで対応を変え、ファウルで粘り、打てるゾーンに来る好球を待ち、ボール球は見極める。いわゆる「ツーストライク・アプローチ」は、9人いる打線で「誰か」ではなく9人に近い人数が実戦してこそ、効果があるというものだ。
日本ハムの新庄BIGBOSSが言う「ペッパー打法」も一連のこのアプローチの中で、必要な技術でもある。キレのある真っすぐや落差のある変化球などに対して振り回すのではなく、コンパクトに対応する――昔から言われる好投手攻略への常套手段だ。
佐藤輝や昨季盗塁王の中野と、徐々にレギュラー陣が各自の状態を上げてきた。もう一段、チーム全体としてギアを上げるのに必要なのは、佐藤輝などの〝飛び道具〟ではなく、むしろ周りを固める脇役たちの奮起だろう。
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