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阪神、最速20敗で虎党怒号…「どうなってんねん!」「1点取らせろ!」「○○出すな!」 矢野監督「1点差を勝っていかないとダメなチーム」
<ヤクルト1-0阪神>◇23日◇神宮
阪神が今季6度目の0封負けで、球団史上最速25試合目で20敗目を喫した。
神宮の三塁側スタンドからヤジが飛んだ。
「どうなってんねん! 阪神!」。
さらに首脳陣に向けても「1点取らせろ!」「○○出すな!」。
燕の石川と青木のベテランコンビが楽しそうなヒーローインタビューを繰り広げる中、敗軍の列に容赦なく厳しい言葉が浴びせられた。
打線沈黙の0-1で今季6度目の完封負けだ。
勝負の分岐点は初回だった。矢野監督も怒りとも、あきれとも取れる表情で振り返った。
「もうそこしかないよね。初回でつぶせるチャンスがありながらね。今日の試合なんか絶対勝たなあかんし。あそこで点を取れないというのがもう全てやね」。
過去白星を25個献上したが、黒星も40回つけている42歳左腕の石川に対し、1死から熊谷、佐藤輝が連打。
さらに重盗も決めて満塁の先制機を作った。だが、ロハスが捕邪飛、最後は小野寺が痛恨の見逃し三振。
前夜の6-0快勝でようやく打線が復調かと思われたが、現実は甘くなかった。
1年前はまるで違う光景だった。
昨季は開幕29試合で両リーグ最速かつ、球団最速タイの20勝に到達。
ロケットスタートに成功した。
それが今季は開幕25試合で両リーグ最速かつ、球団最速で20敗に到達してしまった。
これほどの激変はまさに「どうなってんねん!」だ。
20敗のうち、1点差負けが半分の10度目の勝負弱さ。 スアレスもいた昨季は厳しい試合を何度も競り勝ってきたが、今季は全く別のチームのようだ。
矢野監督 1点差を勝っていかないとダメなチームなのでね。そんなにガンガン点を取ってというチームじゃないから。だからこそこういう試合を勝って、いい流れ、いいムードを作りながらバッター陣の状態が上がってくる(ようにしないと)。打線の奮起が必要だし、俺自身もどうやって点を取るかっていうのを考えていかないといけない。
ナインが浴びたのはヤジだけではなかった。
大半は温かい拍手と声援だった。
「負けて怒鳴るファンが一番ダサいだろ!」。
過激なファンをなだめる声も飛んだ。
首位巨人との差は過去のセ界でどの球団も逆転優勝をなし得ていない13・5ゲームに拡大。
ファンのためにも、もうぶざまな姿は見せたくない。
https://news.yahoo.co.jp/articles/90207a274ba9fc16e2d655f6d1059bb0bbe06a4a