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今夜は『カツカレー』に決めた!
【山田うどん食堂43】 リニュアルしたカツカレーを食す #825 – YouTube (出典 Youtube) |
その後、「少年よ、大志を抱け」のクラーク博士が札幌農学校でカレーを推奨し、さらに海軍がメニューとして採用したことで、広く食べられるようになったと言われる。
一方のカツは、1899(明治32)年に、銀座『煉瓦亭』が「ポークカツレツ」をメニューに載せたのが最初とされる。
ソテーではなく、たっぷりの油で揚げる。キャベツの千切りを添えるなど、その後のとんかつスタイルに影響を与えた名物料理になったそうだ。
じゃあ、そのふたつを組み合わせた悩める逸品・カツカレーを生み出した元祖は誰だ? となるとこれが幾つかあるみたい。
👉まずは浅草『河金』。
初代・河野金太郎氏が開店させたのは1918(大正7)年。
「開店後すぐ、お客の要望に応える形でご飯の上にキャベツと豚もも肉のカツをのせ、そこにカレーをかけた『河金丼』を提供するようになったと聞いています」(4代目店主・河野さん)。
名前こそ違うが、立派なカツカレーに他ならない。当時からの味は初代のひ孫である河野さんが現在は浅草5丁目で営む、やはり『河金』で楽しむことができる。
次は新宿の『王ろじ』だ。
開店は1921(大正10) 年で、カツカレー自体の歴史は『河金』に譲るが、”とんかつ” と名付けたのはこちらが元祖。豚=とん、そしてカツレツのカツ。
合わせて“とんかつ”だ。そして、こちらにも創業当初からのカツカレー、「とん丼」がある。
「フレンチで修業をしていた初代が街の洋食屋として独立する際、『学んできた料理だけじゃ面白くない』とオリジナルメニューとして考案したものです」(2代目店主・来住野さん)。
その完成度の高さは今も多くの人を魅了し、連日の行列を生んでいる。
時は過ぎて戦後の混乱期、昭和23年に生まれたのが『銀座スイス』(創業昭和22年)のカツカレーだ。