中国南部 旅客機墜落 “機体故障なし”航空当局が暫定調査報告

中国南部 旅客機墜落 “機体故障なし”航空当局が暫定調査報告

先月、中国南部で乗客乗員132人が死亡した旅客機の墜落について、中国の航空当局は20日、飛行前の機体に故障はなかったなどとする暫定的な調査報告を発表しました。ただ、墜落原因の特定には至らず、調査を継続するとしています。

乗客乗員132人を乗せた中国東方航空の旅客機は、先月21日、南部の広西チワン族自治区の山中に墜落し、全員が死亡しました。

墜落の原因を調査してきた中国の航空当局は20日、国連の専門機関などに提出した暫定的な調査報告の概要を公表しました。

それによりますと、飛行前の点検は規定どおり行われ、機体に故障はなかったほか、飛行に関わる管制や監視のシステムにも問題はなかったとしています。

また、当日の天候は良好で、機内に危険物が持ち込まれた報告もなかったとしています。

一方で、墜落現場から回収された飛行データなどを記録する「ブラックボックス」は損傷が激しく、データの解析作業は終わっていないとしています。

機体はほぼ垂直に落下したとみられ、墜落には人為的な要因が絡んでいるのではないかという指摘も一部で出ていますが、調査報告は墜落原因の特定には至っていないとしていて、今後も調査を継続するとしています。

NHK　2022年4月20日 22時35分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220420/k10013591481000.html