阪神　西勇輝「不意な１球だけはないよう」ソト警戒　無失点記録更新へ19日好相性DeNA戦

得意のソト斬りでゼロ行進継続や！　阪神西勇輝投手（31）が今季2勝目を目指し、19日DeNA戦（横浜）に先発する。5日の同戦では完封でチームの開幕の連敗を「9」で止めた。ただ、そこにソトはいなかった。18日、甲子園で投手指名練習に参加し、試合に備えた右腕は「長打、一発を打てるバッターが入ってきた。不意な1球だけはないように」と警戒した。

右手首の張りで調整が遅れていたソトは、12日の巨人戦で1軍復帰。出場5試合で打率4割7分6厘、2本塁打、6打点と絶好調だ。西勇は19、20年と打ち込まれたが、昨季は7度の対戦で1安打に抑え込んだ。ただ、一切の油断はなく「どのバッターも気をつけないといけないですが、特に勝負が大変になるんじゃないかな」と、相手打線のキーマンとして掲げた。

DeNAとはプロ入り後から相性は抜群。オリックス時代は6試合を投げ、負けなしの5勝を挙げ、防御率は2・77。阪神移籍後は10試合で3勝4敗と負け越しているが、防御率は1・63と圧倒している。「火曜日の男」として臨む6連戦の初戦。好相性を証明する数字が並ぶだけに、白星スタートの期待は大きい。

西勇は今季初登板の3月29日広島戦の4回から19回2／3で無失点を継続中だ。自己最長はオリックス時代の14年の22イニング無失点（4月1日楽天戦の2回～同15日、日本ハム戦の7回まで）。キャリハイ更新が目前に迫る。防御率0・40は依然リーグトップ。熟練の技を駆使した質の高い投球で、「0」を積み重ねていく。【古財稜明】