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転売ヤーが悪なのではなく「転売で得になる」製品供給の仕方が問題! ランクル&レクサスLXの「転売しない誓約書」に困る販売現場
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転売(てんばい)とは、買い取った物をさらに他に売り渡すこと。転売を職業とする者を転売屋、ネットスラングとしては不当に高額な利益を得ることに対する非難の意味で「転売師」・「転売厨・「転売ヤー」(てんばいや、てんばいし、てんばいちゅう、てんばいやー、英: reseller)とも呼ぶ。転売行為そのものの内容についてもここで扱う。
51キロバイト (7,872 語) – 2022年4月16日 (土) 14:22
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この記事をまとめると
■ランドクルーザーの納期遅延が話題となって久しい
■後発のレクサスLXも同様の状況だ
■ではレクサスLXは転売できるのだろうか?
転売しないという旨の誓約書の記入が求められる
2021年に発売されたランドクルーザー(300系)は、契約から納車されるまでの期間が4〜5年に達する。しかも販売店によると「メーカーの指示に基づいて、契約時には、お客様に転売しない趣旨の誓約書を書いていただく」という。
誓約書の理由を開発者に尋ねると「ランドクルーザーをなるべく多くのお客様に買っていただくには、転売目的の購入を防ぐ必要があり、その趣旨に基づく誓約書を用意した」という。
ただし車両を購入したら、それはユーザーの財産だ。転売するのはもちろん自由で、差し止められるものではない。仮に転売した場合はどうなるのか。販売店に尋ねると「転売の事実が発覚した場合、そのお客様とは、以後の取り引きを停止させていただく」とのことであった。
つまり転売自体は止められないが「そのユーザーには、転売以降、車両を販売したり点検や整備をするのを断わる」という趣旨だ。
それにしても、ユーザーに誓約書を書かせたりするのは、失礼に当たらないのか。販売店に尋ねると以下のように返答された。
「お客様に誓約書を書かせることは失礼なので、できれば避けたい。またランドクルーザーのようにボディが極端に大きなクルマは、奥様が運転できないといった理由で、短期間で売却されることも珍しくない。このような場合、所有されているランドクルーザーを購入した販売店に売却すれば問題にならないが、買取店が高く買うと申し出れば、条件の良い相手に売りたいと考えるのはお客様として当然だろう。もともと矛盾があると思う」。誓約書については、販売店でも困っている様子だ。
ランドクルーザーと基本部分を共通化したレクサスLXも、納期は4〜5年と長い。ランドクルーザーと同様に誓約書を書かせているのか。レクサスの販売店に尋ねると「すべてのお客様に、転売しない趣旨の誓約書を書いていただいている」とのこと。対応の仕方はランドクルーザーと同じだ。
トヨタが「転売しない趣旨の誓約書を書かせる」と聞けば、転売が悪事のように聞こえるが、決してそんなことはない。いわゆる投機で、普通の経済活動に過ぎない。
問題なのは、ランドクルーザーを投機の対象になるような方法で市場へ供給しているトヨタだ。ランドクルーザーを妥当な納期で買えるように供給すれば、投機の対象にならず、ユーザーに転売防止の誓約書を書かせる必要も生じない。
メーカーが自ら投機対象になるような売り方をしながら、ユーザーの行為に縛りを掛けるのは、矛盾した話で著しく失礼でもある。こういう事が平然と行われている現状には、危機感を覚える。