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『ウマ娘』ファンも困惑? 競馬アニメ『群青のファンファーレ』に落胆の声「ウマ娘の方が数倍競馬の楽しさを伝えてる」
騎手の卵にスポットを当てた競馬アニメ?
「群青のファンファーレ」は、競馬学校で騎手を目指す少年少女にスポットを当てた物語。主人公は有村優という元トップアイドルの少年で、幼少から続けてきた芸能活動を休止して競馬学校に入学したのだという。
第1話で描かれたのは、そんな競馬学校で切磋琢磨することになる、ジョッキーの卵たちの出会いの物語。ただ、メインキャラクターは圧倒的に男性の比率が高く、どちらかといえば女性向けのゆるいBLのような印象だ。
今回のエピソードでは、校内で事故が発生して2頭の馬が放馬。新入生徒たちが捕獲しようと奮闘するなか、遅刻してきた生徒・風波駿が、あっさりと馬の1頭を手懐ける。そして優と駿は手懐けた馬に2人で乗り、もう1頭の脱走馬を追跡。見事2頭を確保して、ハッピーエンド…といったストーリーだった。
『ウマ娘』よりもファンタジー
まだ第1話ということもあり、設定的に説明し切れていない部分が多くあった印象。しかしそれを差し引いても、競馬要素にはツッコミどころが満載だったようだ。
ネット上では《ウマ娘が流行ってるからいけるだろうっていう思い付き感が満載だった》《ウマ娘ブームで競馬アニメには追い風のはずなのに、なんか展開がチープでもったいない感じ》《多分ウマ娘の方が数倍競馬の楽しさを伝えてる》《BL展開を描きたいだけで、その舞台はどうでも良かったのでは》《なんか肝心の馬の作画悪くないか》といった声が続出。とくに1頭の競走馬に2人乗りしている場面は、《斤量100kg》などとイジられている。
『JRA』も協力している作品なのだが、『ウマ娘』よりもよっぽど“ファンタジー”だと指摘されている状態。なぜこのような逆転現象が起きたのだろうか。
思えばアニメ『ウマ娘』は競走馬の擬人化というコンセプトこそ突飛だったものの、ストーリーは王道スポ根モノの文脈を踏襲していた。一方で「群青のファンファーレ」は主人公が駿に抱きかかえられ、キラキラ空間になったりと、“萌え”を意識したシーンが多い。
今後の展開次第では、『ダイナミックコード』のような“ネタアニメ”として語り継がれてしまう可能性も。女性のアニメファンを狙うにしても、変に媚びることなく熱いストーリーにした方がよかったかもしれない…。