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パンが大好きな県民は?
宇都宮市と浜松市は、餃子の購入全国一で競い合っているのが有名になりましたが、清酒は秋田市や福島市、焼酎は宮崎市と鹿児島市、和生菓子は金沢市、カステラは長崎市で購入が多いなどというように、各地域で食にはそれぞれ特色があります。
🤔さて、パンの購入が一番多いのはどこでしょうか?
総務省「家計調査(2人以上の世帯)の都道府県庁所在市及び政令指定都市別ランキング(2018~2020年)によれば、購入金額では、神戸市が1位で、2位岡山市、3位京都市と続きます。また、上位10都市のうち、近畿地方が5都市、中国地方が2都市を占めています。
購入数量では、1位大津市、2位大阪市、3位岡山市となっています。
同じく上位10都市をみると、近畿地方が6都市、関東地方が2都市、中国地方、北陸地方がそれぞれ1都市となっています。
このように、パンの消費は、西高東低となっており、パンが市販されるようになった明治時代以降、西洋の新しい食べものを積極的に受け入れた関西に軍配があがります。
このような消費動向の差は、例えばソースにも見られます。関西では、ソースと云えばウスターソースです。関東で一般的な中濃ソースが誕生したのは、昭和30年代です。
早くから食卓にソースを取り入れた関西では、ウスターの方が主流です。因みにソースの全国一の消費地は、お好み焼きの消費が多い広島市です。
現在では神戸市にパン購入金額1位を奪われていまが、京都市は長らく首位を保ってきました。
神戸市ならイメージぴったりですが、京都市というのは意外に思われる方が多いのではないでしょうか。
京都市が何故パンの消費が多いのか、理由を京都府パン協同組合理事長にお尋ねしたところ、「京都人は、合理的で新しい物が好き、だからと云うべきか、より選りの伝統あるものがたくさん残っている。
また、京都市の街中は職人の町でもあるため、おやつを提供するのに、手軽に食べられるパンが好まれたのではないか」ということでした。