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“村田諒太VSゴロフキン” 竹原慎二「村田が勝つ確率は3割ぐらい…でも、肉を切らせて骨を断つという戦いができれば何かが起こるかもしれない」
WBA世界ミドル級スーパー王者・村田諒太が8日、IBF王者ゲンナジー・ゴロフキンと都内で前日計量に臨み、ともに規定体重の72・5キロで一発クリアした。新型コロナウイルスの抗原検査ではともに陰性を示した。元WBA世界ミドル級王者・竹原慎二氏が試合の行方を占った。
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普通に考えれば、村田が勝つ確率は3割ぐらいかもしれない。でも、肉を切らせて骨を断つという戦いができれば何かが起こるかもしれない。本気でゴロフキンの息の根を止めるつもりで向かってほしい。
村田のパワーは並外れており、防御は堅いガード、攻撃では相手のこめかみを捉えるフック気味の右や左ボディーを徹底すべきだ。過去の2敗の内容は共通している。相手を見過ぎて、考え過ぎて手が出なくなる。ロンドン五輪で金メダルを取った時のような、集中力の高い、迫力ある攻撃に勝機を見いだせれば。メンタル面もしかりだ。
ゴロフキンは一見、派手さはないが、総合力はやはり高い。そんな相手に対し、村田が前に出続けるのは危険だが、ゴロフキンは右のロングフックを放つ際にガードが一瞬緩む。そういう隙を狙いたい。
僕が世界王者になった当時、ミドル級は日本人にとって「人間が月に行くぐらい難しい階級」と言われた。村田がミドル級歴代屈指の強さを誇るゴロフキンに勝つことになれば、また時代は大きく動くだろう。(元WBA世界ミドル級王者・竹原慎二)
スポーツ報知 4/9(土) 6:00
https://news.yahoo.co.jp/articles/38d1f88b1bd73601b86c29d65f9fef0a0ab3b02c