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13年にゴロフキンと対戦した石田順裕さん 攻撃に寸断なし「下がったら負け」
スポニチアネックス
石田さんは13年にゴロフキンと対戦
【世紀の一戦 俺の目線 第3R】13年3月30日、石田順裕さん(46)はWBA世界ミドル級王者ゴロフキンに挑戦した。モナコで当時25戦全勝、12連続KO中だった31歳王者に挑んだが、結果は3回TKO負け。それが石田さんにとって40戦で唯一のKO負けとなった。
その経験を踏まえ、村田に送る攻略法は「下がった方が負け。パンチをもらっても打ち返してスタミナを削る。勝つために前へ」。
石田さんが対戦したのはゴロフキンの7度目の防衛戦。試合プランは「泥仕合」だった。「みんな距離を取ってプレッシャーをかけられて倒された。強いパンチを打つスペースをつくらせたくなかった」。接近戦に活路を見いだそうとの思惑から1回、意識的に頭を前へ持って行った。そこで被弾したノーモーションのジャブ。強打だけではない。パンチの的中率が高く、防御にもたける王者の攻撃は寸断がなかった。
後にゴロフキンに勝利するサウル・アルバレス(メキシコ)のスパーリングパートナーを務めた石田さんが「何をすればいいか分からない」。そう混乱したのは生涯この2人だけ。接近戦への糸口を見失った2回、右をもらって腰が落ち、3回には代案がなくなった。
「キャリアの中でも実力差を感じた試合でした。今回、伝説的王者に日本人が勝つところを見たい。中量級で日本人が活躍できると証明してほしい」。その願いはメキシコシティーやモスクワでも戦い、39歳まで追い求めた自らの夢の続きだった。(特別取材班)
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