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阪神・藤原崇起オーナー(70)明言!矢野燿大監督を解任しない セ・ワースト開幕9連敗でも「今後も同じやり方で」
波乱の幕開けのなか、球団トップの考えは明白だった。「矢野監督が最後まで指揮を執るか?」という質問に、藤原オーナーは「当然の話です」と断言した。セ・リーグ史上最悪の開幕から9連敗。思わぬ形で今季初の取材対応の場を迎えたが、指揮官を信頼した。過去3年、若返りを図りつつチームを成長させた手腕を評価。「今後も同じやり方で、私はいいと思います」と背中を押した。
矢野監督はキャンプイン前日の1月31日に今季限りでの退任を表明。異例の形で決意を示した。同時に始まった賛否両論が結果次第で膨らむことも承知の上。通常より生まれやすい「途中解任」や「休養」の声。指揮官自身は受け止める覚悟だが、“雑音”が広がる前に藤原オーナーもシャットアウトした。就任から3年連続Aクラスに導き、昨季は優勝したヤクルトとゲーム差なし。その歩みを強調した。
「矢野さんというのは、次善の次善。これがダメなら次はこれ。これもダメならこれをやろう。それをやってくれる」。そう振り返ると「若いチームですから、まだまだ成長の余地がある。また新しいものを見つける。その中で勝利を勝ち取ってくれる」と信じた。今後の補強を含めたサポートも「当然ながら、必要とあれば」と約束。5日のDeNA戦で今季初めて甲子園で戦うナインに「熱い応援を目の当たりにして、一層頑張ってくれる」と期待した。
昨季も4月の甲子園では9勝2敗と波に乗った。20年もビジターが続いた開幕から2勝10敗のスタートだったが、4勝10敗で戻った本拠地での10試合を8勝2敗。あっさり勝率5割に戻し、優勝争いに加わった。3年ぶりに入場制限も解除される聖地。まずは、これ以上ない再出発の舞台で風向きを変えるしかない。(安藤 理)
◆過去の開幕大型連敗ストップ
▼55年トンボ(浜崎真二監督・8位) 4月13日の大映戦(駒沢)でダブルヘッダーの第2戦に2―0で勝利し、12連敗ストップ。38歳のスタルヒンが完封した。
▼61年阪急(戸倉勝城監督・5位) 10連敗で迎えた4月23日の近鉄戦(西宮)で延長10回の末に、6―5のサヨナラ勝ち。
▼79年西武(根本陸夫監督・6位) 2分けを挟んで12連敗で迎えた4月24日の南海戦(西武)に4―2で勝利し、15戦目で初白星。
▼02年ロッテ(山本功児監督・4位) 4月14日のオリックス戦(神戸)に4―1で勝ち11連敗を止めた。
※順位は最終
https://news.yahoo.co.jp/articles/89c17a5ef901a2e7d7c792dad1b9d0586a342a61