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阪神・矢野監督と最後まで戦う!球団に途中休養させる考えなし
大量6点ビハインドの九回。木浪、梅野の2者連続アーチで、黄色く染まった左翼席の虎党をわかせたのが、せめてもの意地だった。泥沼の開幕9連敗-。トンネルの出口は、いまだ光さえ見えない。試合後、矢野監督は厳しい表情で、言葉をつむぐしかなかった。
「『超積極的』『あきらめない』『挑戦する』とかを大事に戦ってきた。大きく変えられることって、俺も(思い)浮かばない。だからこそ目の前のことに集中して、一人一人が俺が変えてやる(という)気持ちで(戦う)」
手っ取り早い打開策などない。植え付けてきたスピリッツを、ナインが見せてくれることを信じるしかない。言葉の節々に苦悩がにじんだ。
一回、ガンケルがいきなり中田に満塁弾を浴びた。先週(3月27日、ヤクルト戦)に先発で好投したD3位・桐敷(新潟医療福祉大)を中継ぎに回して、今季初先発させた助っ人が4回4失点と期待を裏切ると、打線もつながらず。開幕9連敗は1979年のヤクルトの8を更新するセ・リーグワーストとなった。
1月31日。キャンプイン前日に今季限りでの退任を表明した。前代未聞の発表に当然、賛否両論あった。「賛」は結果で証明するしかなかったが、想定を超える、悲劇的な発進となった。
来年指揮を執らない監督に、やらせる意味はあるのか-。強い逆風、雑音も出てくる。しかし関係者の話を総合すると、球団サイドは、矢野監督をシーズン途中で休養させたり、解任する考えを、まったくもっていないことがわかった。
就任3年目の昨季、優勝したヤクルトに勝率5厘差で2位となり、クライマックス・シリーズもファーストステージで3位・巨人に敗退。直後に矢野監督は退任を申し出ていた。それを慰留し、託した2022年だ。何があっても、最後まで指揮をとってもらう。球団は腹をくくっていた。
矢野監督も、そんなフロントの決意に呼応するかのように「もうずっと(前向きな気持ちは)俺らの中でも大事にしている。でもこれだけ結果が出ないっていうことでね、さらにもっと、やっていかないと、という意識を持たないと」と必死に前を向いた。
指揮官が言う通り、いきなり大きく変えることはできない。しかし、環境は間違いなく、変わる。あす5日、甲子園開幕(DeNA戦)-。
「今は何でもきっかけにしたい。もがき苦しむ中から成長していけるものを見つけていきたい」
満員の聖地が待っている。ファンを喜ばせるのが矢野野球のはずだ。これ以上、泣かせることはできない。まずは1勝。勝つことでしか、ファンは笑顔にならない。
サンスポ
https://news.yahoo.co.jp/articles/9c0173dff6ebb8246b88e0e8681605666cecc4f8
引用元: https://hayabusa3.2ch.sc/test/read.cgi/mnewsplus/1649031319/