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メジャー5年目、大谷翔平「僕がバントヒットだとオモロクないでしょう」「だから守備シフトはないほうがいい」
大谷翔平(以下、大谷) たとえば打率を上げたいと思うなら、逆方向へ打てばいいじゃないですか。来年から守備シフトが禁止になるという可能性もありますけど、今のままのシフトを敷かれた中で打率だけを求めるなら、セーフティバントをすればいいし、守っていないところを狙って打てばいい。でも、それじゃ、おもしろくないでしょう。
――いやいや、たとえば去年のバントヒットはかなり盛り上がりましたよ。
大谷 これが優勝争いをしていて残り20試合くらいの状況とか、ポストシーズンのような短期決戦だったら逆方向を狙ってもいいし、バントヒットもいいと思うんです。ただホームランを打てるバッターが毎試合、逆方向のシングルヒットを狙うのを見ていて楽しいかと言われたら、僕は絶対に楽しくないと思うんです。ファンの人が見ていて何が楽しいのかを考えると、バントヒットもたまにするからおもしろいんじゃないかと……ホームランを打つ人がたまーにバントをして一塁へ走るから、その姿が『オモロイな』となるわけで、それが毎試合になってしまったら“オモロク”ない。だから僕は守備シフトはないほうがいいと思っています。そこは制限をかけたほうがおもしろいじゃないですか。
「どんな場面でも、ストライクを振ったらホームランを打つ」
――シフトが禁止されれば打率も上がって三冠王も見えてきます。それは来年のお楽しみとして、今年はOPS“千”(出塁率+長打率が1.000、昨年の大谷はOPS0.964)という目標もあります。
大谷 そこを目指すのであれば、シフトにかかることがあったとしても自分の形で振って、自分のスイングをしなくちゃいけない。フォアボールをシングルヒットと考えて、長打をしっかり打っていけば、その数字に近づくと思います。
――その自分のスイングというのはある程度、完成していて、あとは精度の問題だけという段階なんでしょうか。
大谷 まだ、できあがってはいませんね。もちろん、ボール球を振らない、ストライクゾーンに来たボールをホームランにする、というのが理想です。でもそれを実現したいからといって、何かを捨ててはいけない。たとえばシングルヒットを狙いにいく、コンタクトを重視する……カウントによってはそういうバッティングをすることはあります。ただバッターとしてどのカウントでも、どんな場面でも、ボール球は見送る、ストライクは振る、振ったらホームランを打つ……常にそこを求めて練習していかなくちゃ、とは考えています。
――さらに理想を加えるとしたら、そのホームランは右中間ですか。
大谷 ど真ん中に来た球を打ったときはセンターです。まっすぐでも変化球でも、ど真ん中ならセンターへ打つのが理想で、コースによって内角ならライトへホームラン、外角ならレフトへホームランという感じで左右に散らばっていくバッティングが、自分が一番やりたいことに近づく感じですね。
(以下ソースで)
3/31(木) 17:06配信 Number Web
https://news.yahoo.co.jp/articles/54d0e3fc558af98d9439004fe1e1eb99133d43f7