阪神ドラ６豊田　１軍昇格猛アピの３戦連続打点　平田２軍監督「状態はずっと良い」

　「ウエスタン、阪神１０－２オリックス」（１日、鳴尾浜球場）

　阪神ドラフト６位・豊田寛外野手（２４）＝日立製作所＝が四回、左越えへ適時三塁打を放ち、３試合連続打点をマーク。チームにとって希少な右打ちの外野手として、１軍で暴れる日は近づきつつある。

　四回、２死一塁の第３打席。無駄のないコンパクトなスイングから衝撃音を響かせた。打球は左翼手の頭上をあっという間に越え、フェンスにショートバウンドで当たってはね返った。

　相手がクッションボールにもたつくのを見て、俊足を飛ばし一気に三塁を陥れた豊田。安芸キャンプ中に新型コロナウイルス陽性判定を受けた影響で、３月２９日に実戦復帰。同３０日のウエスタン・ソフトバンク戦（鳴尾浜）でプロ初安打を本塁打で飾り、翌日は１安打１打点。それでも本人は「状態はあまり良くなかった」とさらなる高みを見据える。

　「速球にアジャストできなかったら１軍では活躍できない」と課題を明かしたルーキー。そのために始動を早め、「力んでしまうとファウルや空振りになってしまうので」とコンパクトにはじき返す打撃を理想とする。

　平田２軍監督は豊田の昇格時期について「それは１軍が決めることだから」との考えだが「状態はずっと言い」と評価した。完成度の高い即戦力ルーキーが猛アピールを続けていく。