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【宗教学者】陰謀論に傾倒すると、他人から客観的事実を伝えられても 「情報が操作されている」と解釈するため、対話が成り立たない【カルト宗教信者状態!?】
米国を中心に「ディープステート(闇の政府)が世界を操っている」
「大統領選の結果を不正操作した」といった陰謀論が流布され、日本でもSNSで影響を受けた人が少なくなかった。
「コロナワクチンは人口削減が目的だ」という言説も広がったが、実は昔から世界では様々な陰謀論が生まれている。
人間の心理の仕組みに関係していると理解する必要がある。
陰謀論は「黒幕が裏で物事を操り、真実が隠されている」というものだ。
中身は違っていても「全ての事象を陰謀の仕業として説明する」 「黒幕が利益を得るために私たちが犠牲になっていると主張する」という共通点がある。
黒幕は「一部のエリート層」 「世界の資本家」 「ユダヤ人」など様々で、社会の混乱期に発生しやすい。
古くは18世紀のフランス革命に遡る。絶対王政が打倒された市民革命だったが、社会の変化を恐れる人々の間で
「外国の秘密結社が、キリスト教的価値観を崩壊させるために民衆を操った」という言説が広がった。
1980年代以降も、世界では「HIV(エイズウイルス)は、人口削減のために作られた生物兵器」
「米同時テロはイラク戦争を起こすための自作自演だ」といった主張を一部の人が強く支持した。
なぜ信じるのか。人は自力ではどうしようもない状況に置かれた時、単純に敵を仕立てて「あいつらが仕組んだからだ」と思い込むことで、
現実を受け入れ可能なものに転換できる。陰謀論は、そういう解釈の手段だと考えられる。
「隠された真実を私たちだけが知っている」という優越感や陶酔感が得られ、孤立感を埋め合わせることができるのも要因だ。
陰謀論に傾倒すると、他人から客観的事実を伝えられても「情報が操作されている」と解釈するため、対話が成り立たない。
特に最近はSNSなどで陰謀論が拡散し、強く信じた人がつながるようになった。不満と結びつきやすく、米国のように社会の分断を深めるリスクは大きくなっている。
対処するには、陰謀論は決して新しいものではなく、昔から形を変えて存在する人間の思考様式だと知っておくことが大切だ。
陰謀論は初めて接した人には刺激的で驚きがある。あらかじめパターンや特性が周知されていれば、惑わされずに冷静に受け止めることができるのではないか。
陰謀論が 蔓延するかどうかは、政府の信頼性の高さも影響するだろう。
「権力が何かを隠している」と思われると、臆測が陰謀論の土壌を生み、荒唐無稽な話に信ぴょう性を与えてしまうことになりかねない。
政策決定の過程を透明化することも重要な対策だ。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20220402-OYT1T50036/#:~:text=%E3%83%AF%E3%82%AF%E3%83%81%E3%83%B3
<p style=”color:gray;text-align:right;”>引用元: <a href=”https://ift.tt/EeYBrNf” target=”_blank”>・【宗教学者】陰謀論に傾倒すると、他人から客観的事実を伝えられても 「情報が操作されている」と解釈するため、対話が成り立たない [影のたけし軍団★]</a></p>
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