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「もう少しドラマが欲しかった」日本ハム・新庄監督の脳内は〝10連敗想定〟だった!!
東スポWeb
ウイニングボールを手に今季初勝利を喜ぶ新庄監督(東スポWeb)
逆境が大好物のビッグボスにとって、開幕5連敗ごときでは物足りなかったようだ。新庄剛志監督(50)率いる日本ハムが、3月31日の西武戦(札幌ドーム)に6―2で勝ち、開幕6戦目にして待ちに待った今季初白星。試合後は「あと5ぐらい負けてもよかった」と笑い飛ばし、開幕10連敗ぐらいを想定していたと明かした。結果が出ないことで世間の風当たりも強まっていたが、ようやく船出となった新庄ファイターズ。今後も続くであろう厳しい戦いを、どう乗り越えていくのか。
開幕から6戦目で手にした初勝利。新庄監督はベンチで首脳陣とグータッチを交わし、ナインをベンチ前で出迎えると最後の左飛を捕球した松本からウイニングボールを受け取った。
試合後は「終わった後のベンチ裏、リーグ優勝したみたい。みんなのサポートがあってこういう1勝が勝ち取れたと思います。勝ち負けというより、今のファイターズは経験を積み重ねて日々成長していくというチームだから、勝ち負けという意識はそんなにない。選手たちはめちゃくちゃうれしいと思うし、ここからですよ。(ウイニングボールは)札幌ドームに飾ってもらおうかな。最後の年なんで」と語った。
声のトーンは極めて穏やか。自分の事ではなく、すべてをチームの成長につなげるという強い思いをにじませた。
試合前には、超ポジティブな考えを報道陣に披露していた。
「ストーリーはこれからですよ。こういうこと(5連敗)がないと後につながらない。これは大事なことであって、シナリオとしては最高じゃないですか」
連敗地獄に気落ちするどころか、この逆境を楽しんでいた。
試合後、改めて連敗が5でストップしたことに「もう少しドラマが欲しかったと思う。負けて負けて負けて、最後にひっくり返すというストーリーはすごい好きなんで。あと5ぐらい負けてもよかった」と笑った。その上で今回の試練を「そんなに弱い人間じゃないよ。(これまで)すごい逆境を乗り越えてきてるから」。もっと大きな試練を想定し、それを見事にクリアするプランはすでに練っている…。〝ビッグボス劇場の筋書き〟はこんなものじゃない。
なにより、指揮官にしか見えていないストーリーの結末に向け、選手たちが日々確かな成長をしてくれていることに、手応えを感じている。
新庄監督は「ヒットは全部大きい。(選手の)自信につながることが一番うれしい。彼はあんなガッツポーズをする選手なの?」と決勝2ランを放った浅間について報道陣に問いかけながら「やっぱね、見ていて気持ちいいっすよね。感情を表に出すというのは。結果が出なくても悔しがる感情というのは、すごく大事だと思う」としみじみ。
現実はまだ1勝5敗。だが、指揮官が見据えるシナリオの中で、この1勝は今後に向けての重要な一歩となったようだ。
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https://news.yahoo.co.jp/articles/6200a0b561ceb58a8088a9f95b9404b95880f05e