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【上海ロックダウン】SNSで「助けてください」、上海市民が続々窮状訴える―米華字メディア
28日、上海市は市内を2地域に分けて事実上のロックダウンを開始し、全市民を対象にPCR検査を実施している。ロックダウンの開始から2日後の30日、中国のSNS・微博(ウェイボー)では「上海のロックダウンを助けてください」という超話(特定のトピックを扱う掲示板)に多くの上海市民から助けを求める声が寄せられた。
あるネットユーザーからは、妻と息子が浦東新区の施設に隔離されていると投稿された。同投稿によると、隔離施設では薬や水、生活用品さえ提供されず医師もいない。さらに、施設内には1歳の子どもや重症の老人もいるという。別のユーザーは、自身と家族は自己検査キットで陽性反応が出た後PCR検査でも確認したにもかかわらず、隔離されるまで時間がかかったと指摘した。
黄浦区に住むユーザーは、何日も発熱が続き、27日にPCR検査の結果が確認された後でも現在に至るまで治療を受けられず、自身も家族も隔離施設に送られないばかりか、疾病予防センターからも一切連絡がないと訴えた。また、一家5人で小さな部屋に住んでいること、母親と子どもは感染を避けるため暗く狭い階段のそばで寝るようになって3日がたったこと、重度の高血圧と肺に持病を持つ父親は30日にコロナ陽性との診断結果を受け取ったことも説明した。
この他にも、自己検査キットで陽性が出たという浦東のユーザーは、28日にPCR検査の結果によって隔離が必要だという連絡を受けたものの、いまだ隔離施設に送られる手配がなされていないと報告した。同ユーザーは、自身の他に5人が同じ部屋ですでに5日を過ごしていることを説明したが、関係者はただ、ずっと「通知を待ってください」と言うだけだったといい、「上海の運営は無責任すぎる」と批判。「私たちは少なくとも真実を知る権利がある」とも主張した。
記事はまた、「多くのネットユーザーが自身と家族の生活必需品が足りていないと訴えている」と伝えた。ある浦東のユーザーは、自らが住む地域は十数日にわたって封鎖され、買い物に出かけることさえできないと報告した。また、最近は毎日デリバリーで食事を取っていたが、29日からはデリバリーも止められてしまい、家にはインスタント麺が数袋しか残っていないという。同ユーザーは、「(これを)食べ終わってしまったら何を食べたらいいんだ」とコメントしている。
また、同じく浦東に住む別のユーザーは、毎日早朝の6時にネットで野菜を買うために全力を尽くしているが買うことができず、ロックダウンが始まってから何の補助物資も届いていないといい、関係部署に対して「庶民の生活をどうにかする方法を真剣に考えてほしい」と訴えている。(翻訳・編集/刀禰)
Record China
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