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川藤幸三OB会長が指摘する阪神野手陣の問題点 主力を脅かすことができない若手に〝喝〟
東スポWeb
川藤幸三OB会長が指摘する阪神野手陣の問題点 主力を脅かすことができない若手に〝喝〟
川藤OB会長は阪神の若手ナインに物足りなさを感じている(東スポWeb)
阪神が30日の広島戦(マツダ)にも3―8で敗れ、球団ワーストタイの開幕5連敗。ふがいないチームに、OB会長を務める川藤幸三氏(72)が〝喝〟を見舞った。
開幕戦に続き、敵地での広島3連戦も視察。試合前練習からナインの動きに目を光らせたOB会長は開幕以降、1試合平均2・6得点と覇気のない野手の面々に問題があるとみている。
川藤会長は「結局、矢野監督が思い切ってコイツにかけてみようか? と思わせる選手がいない」と台頭が期待されていた若手ナインに物足りなさを感じている。スタメンに名を連ねている面々が昨季とほぼ変わらないことがそれを物語る。捕手で梅野、坂本が併用となった以外、29日まではほぼ不動。この日は相手先発が左の床田ということもあり、左打者の糸井のところに、両打ちのロハスが起用されたが、打順を入れ替えた以外は変化はなかった。
2月のキャンプで矢野監督が「レギュラーは近本のみ」と競争の活性化を促したにもかかわらず、結局、誰も昨季までの主力を脅かすことができていない。「スタメンで出るヤツらがダメならダメで、そこに取って変わるヤツが出てくるのが強いチームと違うか?」(川藤会長)と、結果が出ないこの現状で今一度、競争の活性化を訴える。
象徴的な例が二遊間だ。キャンプでは昨季の正遊撃手・中野が故障で出遅れ、キャンプは二軍から。オープン戦も3試合の8打席のみと見切り発車で開幕に間に合わせたが「中野がいない間に一軍キャンプで二遊間守ってたヤツは、どこ行ったんやって話よ。チャンスやったんちゃうか? おかしいのが、キャンプからほぼ二軍だった中野がこれだけ簡単にレギュラーに返り咲けるチームになっていること。本当に強いチームになら、そうはならない」と川藤会長は指摘し、こう続けた。
「ケガで出遅れた時点で、誰かに取って変わられている。でも、そうなってないよな? ってことは、本当に『レギュラー』って呼べるヤツがおらんってことや。本当のレギュラーなら最低でも3年は絶対にポジションを空けない。そうしないと自分の居場所なんて、すぐになくなる。みんながそういう緊張感をもう一度、持たないといかんわな。先発で試合に出ているヤツは絶対にそこを譲らない気持ちで、ベンチにいるやつは、俺が絶対に風穴を開けてやると。それは結果的に自分のためになるわけだしな。雰囲気に流されてズルズルと行っていいことは何ひとつないわ」
負のスパイラルを断ち切る〝誰か〟の出現を虎のOB会長も待ちわびている。
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