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日本ハム・新庄監督の〝空中浮遊パフォーマンス〟も…4連敗で強まる逆風 打順 “形骸化” で深刻な得点枯渇
東スポWeb
登場は盛り上がった日本ハム・新庄監督だが…(東スポWeb)
手のひら返しも時間の問題か。日本ハムが本拠地開幕戦となった29日の西武戦(札幌ドーム)に0―4で敗れて開幕4連敗。試合前は新庄剛志監督(50)の〝世界初〟となる「空中浮遊セレモニー」が話題となったが、まったく勝てないことで逆風も強まってきた。ここまで球界に新風を巻き起こし、大胆な手法でチーム再建を進めてきたビッグボス、どうする?
「負けても下は向かない」がモットーのビッグボスも、さすがにハイトーンのままではいられなかった。エース・上沢で勝ちに行った本拠地開幕戦で、ルーキー左腕相手に無抵抗の零封負け。
新庄監督は「これだけ(たくさんのファンに)足を運んでもらったのに、楽しい試合を見せられなくて…。まあでも明日、明日。上沢君は(4点)取られたけど、なんかやっぱり安心感があるね。今日は最初だけね」と本拠地ファンに詫びながら、前を向いた。
試合前のセレモニーでは〝空飛ぶバイク〟「ホバーバイク」で空中を約1分間浮遊。観客、西武、そして自軍ナインの度肝を抜いたが、その準備とパフォーマンスにかけた情熱はチームの初勝利とはリンクせず。
最大の得点機だった7回一死二、三塁の場面では近藤の一ゴロで二走・清水が飛び出し、三走・アルカンタラが挟殺プレーの末に憤死。新庄監督は「ああいうミスが増えていくと、そりゃあ勝ちにはつながらない。でも次の塁、次の塁っていう気持ちはあったと思うんで、そのへんはまたね、話をして。行きたい気持ちは分かるけど、学んでいこうよってところかな」と選手を責めることなく現状を受け入れた。
打線がつながらない要因としては毎試合、試合開始の直前にならなければスタメンが分からない〝ビッグボス方式〟がある。新庄監督はその意図を「スタメンで出る気持ちは違う。練習でもスタメンと聞いての練習の姿はやっぱり違う。だから(練習前に)言いたくないんですよ。早くスタメンを言ってしまうと練習で『あ、今日はオレ、スタメンじゃないや』という気持ちになると思うから」と説明。全選手にスタメン出場の希望を持たせ、そこに向かって日々万全の準備をして欲しいという思いを語った。
その一方で、1番~9番まで固定されたものがない日替わり打線では日々の自己アピールが主眼となり、打順の役割も希薄化。つながりも生まれにくくなる。ここまで4試合で6度あった得点イニングの5度が本塁打によるもの。タイムリーはまだヌニエスの1本のみという問題点が浮上している。
新庄監督は遠い初白星に「まあ、いつかは。選手たちが懸命にやっての結果だから。これを乗り越えてどんどん成長してもらいたいと思いますね。まだ始まったばっかしやん。そういう気持ちでみんなも思ってもらえたらいいっすね」と信条であるポジティブコメントを貫いたが、ネット裏の評論家や、勝てないことに業を煮やした一部ファンたちからの逆風は日々強まっている。
戦力不足はいかんともしがたい。それでも、ビッグボスに早くも訪れた逆境を突破する打開策はあるのだろうか。
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