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森保ジャパン、ベトナム戦勝利でカタールW杯抽選「ポット2」入りの可能性…その条件は?
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すでにカタールW杯出場権を獲得している日本代表だが、明日29日の最終予選ベトナム戦は本大会を有利に進める上でも大事な一戦となりそうだ。日本がベトナムを破れば、4月1日のW杯抽選会でポット2に入る可能性が浮上。本大会のグループリーグでドイツ、ウルグアイなど強豪国との対戦を避けられることが期待される。
4月1日にカタール・ドーハで行われるW杯抽選会は、今月30日に発表されるFIFAランキングに基づいて実施。開催国のカタールと出場国中上位1~7位がポット1、8~15位がポット2、17~23位がポット3、24~28位と出場未決定枠(大陸間プレーオフや予選延期分)がポット4に振り分けられ、同ポットの参加国はグループリーグで対戦しないレギュレーションだ。
日本は前回のロシア大会にFIFAランキング44位で参加し、最下層ポット4で抽選会に参加。だが、現在はW杯ベスト16やアジアカップ準優勝といった実績により、FIFAランキング23位に大きく浮上しており、すでにポット4に入る可能性はなくなっている。また今回の国際Aマッチウィークで21位のイランが韓国に、22位のペルーがウルグアイにそれぞれ敗れたため、オーストラリアを破った日本は21位浮上が確定。ベトナム戦に勝利すれば21位をキープし、ポット2に入る可能性が出てきた。
では、日本がベトナムに勝利として、ポット2に入るためにはどのような条件を満たす必要があるのか。
今回のカタールW杯予選では、日本より上位の12か国がすでにW杯出場権を獲得済み。まずポット2条件の参加国中15位に入るためには、残り3つの椅子に滑り込む必要がある。すでに7位のイタリア、19位のコロンビアは予選敗退が決定。残るライバルはポルトガル、メキシコ、アメリカ、スウェーデン、セネガル、ウェールズの6チームで、このうち4か国以上が本大会行きを逃せば日本がポット2となる。
【欧州予選】
まず未決定国で最上位のポルトガルは、欧州予選プレーオフ決勝で北マケドニアとの対戦を控えている。北マケドニアはプレーオフ初戦でイタリアを破ったダークホース。もしこの一発勝負に敗れれば、ポルトガルも本大会を逃すことになる。またスウェーデンは欧州予選プレーオフ決勝でポーランドと対戦予定。こちらも絶対的エースFWロベルト・レバンドフスキを擁する強豪国を下さなければ、W杯本大会にたどり着くことはできない。
なお、ウェールズはプレーオフ初戦でオーストリアを下しているため、本大会行きの可能性を残しているにもかかわらず、すでにポット2入りの可能性が消滅。ロシアのウクライナ侵攻によってウクライナ対スコットランドとの欧州予選プレーオフ初戦の延期が決まっており、試合が抽選会に間に合わないためだ。したがって、ウェールズが本大会に進んだとしても、自動的にポット4に組み込まれる。
すなわち、ウェールズの結果は日本に影響することはなく、日本に有利な条件は①ポルトガルが北マケドニアに敗戦、②スウェーデンがポーランドに敗戦―の2つとなる。
【北中米カリブ海予選】
北中米カリブ海予選ではメキシコ、アメリカの2チームが対象となる。いずれも勝ち点25で出場圏内をキープ。だが、プレーオフ圏の4位コスタリカが勝ち点22で追ってきており、いずれかが逆転される可能性が残されている。得失点の関係でコスタリカの大勝が必要とはなるが、③アメリカあるいはメキシコが4位転落―が日本にとってはありがたい結果となる。
【アフリカ予選】
アフリカ予選で唯一日本より上位のセネガルは、アフリカ予選最終予選でエジプトと対戦。第1戦では0-1で敗れており、第2戦で引き分け以下に終われば敗退が決まる。FWサディオ・マネ(セネガル)、FWモハメド・サラー(エジプト)とアフリカを代表する選手を擁するライバル同士の決戦。④セネガルがエジプトに敗退―が日本にとって有利な結果となる。
以上をまとめると、日本がベトナムに勝利した上で、①~④の2つ以上が揃えば日本のポット2行きが決定。その場合、本大会グループリーグでは同じくポット2に組み込まれることが決まっているオランダ(※ポット1の可能性あり)、ドイツ、スイス、クロアチア、ウルグアイとの対戦を避けることができる。
▼日本のポット2進出条件
・日本がベトナムに勝利した上で、以下の①~④のうち3つ以上を満たす
①ポルトガルが欧州予選プレーオフで北マケドニアに敗戦
②スウェーデンが欧州予選プレーオフでポーランドに敗戦
③アメリカもしくはメキシコが北中米カリブ海予選でプレーオフ圏の4位転落
④セネガルがアフリカ予選でエジプトに敗戦
※本文一部略