阪神・井上広大、〝逃げて〟ブレークをつかむ ファウルの打ち方も練習中

阪神・井上広大、〝逃げて〟ブレークをつかむ ファウルの打ち方も練習中

阪神・井上広大、〝逃げて〟ブレークをつかむ ファウルの打ち方も練習中

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【球界ここだけの話】

阪神・井上広大外野手(20)がブレークの兆しを見せている。3月1日に新型コロナウイルス陽性と判定され、出遅れた形にはなったが、16日のホンダ鈴鹿との練習試合(鳴尾浜)で実戦復帰。3月中の実戦では、24日まで練習試合も含めて6試合に出場して、5試合連続で安打を放つなど、打率・364(22打数8安打)、1本塁打と結果を残している。

好調の要因の一つには、打席でのうまさが出てきたことがある。「崩されてバッティングするというのが基本だと思う。本当に自分の気持ちいいスイングができるのは10回に1回あるかないか」と投手も抑えにくるため、完璧なスイングができる方が少ない。いかに自分のスイングで仕留めるか、意識しているのはファウルだ。

「ファウルを打って、カウント作りとかをして、相手に何を投げさせようかとか(考える)」。仕留め損ねたファウルではなく、うまく打てない球はファウルで〝逃げる〟技術だ。特に追い込まれてからは、ファウルで粘って球種を絞る。そして、狙った球を自分のスイングで仕留める。そのために、練習では意図的にファウルを打つ練習にも取り組んでいる。

「ゲームでそれができれば、次どういうボールが来るかとか、ある程度、わかってくるようになる」と語った。試合では考えすぎず、厳しい球は自然とファウルにできるような状態を目指し、練習で徹底的に体にしみこませている。

昨季は8月に右脛骨を骨折。終盤は試合に出れなかったが、ウエスタンでは50打点を挙げ、打点王に輝いた。今年の年始には巨人の主砲で2年連続本塁打王の岡本和と自主トレを行った。3年目となる今季は1軍で結果を残す。(菊地峻太朗)



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