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【韓国】彫刻家がまた勝訴 「徴用労働者像」モデルは日本人と見なせず
夫妻は2016年に労働者像を制作して京都の坑道付近に設置した。その後、労働者像は韓国のソウル、済州、釜山、大田などにも置かれた。
こうした労働者像に対し、ネットメディア関係者の2人は日本人をモデルに制作されたとする主張をウェブサイトやフェイスブックなどに掲載したり、集会で発言したりした。夫妻はこれを虚偽の事実の流布による名誉毀損(きそん)とし、2人にそれぞれ6000万ウォンの損害賠償を求めて提訴した。
地裁は「被告が掲載した文章などによって原告の名誉が相当に毀損されたとみられ、違法行為は反復・持続して行われた。今後こうした行為を予防する必要がある」と、原告の主張を認めた。
モデルが日本人という主張が虚偽かどうかに関しては、教科書などに掲載された日本人労働者と労働者像を見比べるとやせこけた体と服装以外には特に類似点は見つけがたく、この類似点も、強制的に動員され炭鉱の中でつらい暮らしをした労働者を表現しようとする人なら誰もが想像できるものとの見解を示した。その上で、「モデルが日本人という被告の主張は真実と信じるだけの相当な理由があると認めることは難しく、公共の利益のためのものと見なすことも難しい」と判断した。
キム氏夫妻は今回のネットメディア関係者と同様の主張をした李宇衍(イ・ウヨン)落星台経済研究所研究委員に対しても損害賠償請求訴訟を起こし、ソウル中央地裁は昨年、李氏に対し夫妻にそれぞれ500万ウォンを支払うよう命じた。李氏は韓日でベストセラーとなった「反日種族主義」の共著者として知られる。
夫妻は労働者像のほかに、旧日本軍の慰安婦被害者を象徴する「平和の少女像」の制作も手掛けてきた。
聯合ニュース 3/22(火) 9:17配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/f511031fb669d77d87bb665bdca2020e18790893