開幕「2番遊撃」濃厚の阪神中野拓夢「ショートを守り抜きたい」全試合フルイニング出場誓った

開幕「2番遊撃」濃厚の阪神中野拓夢「ショートを守り抜きたい」全試合フルイニング出場誓った

開幕「2番遊撃」濃厚の阪神中野拓夢「ショートを守り抜きたい」全試合フルイニング出場誓った

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阪神中野拓夢内野手(25)が、全試合フルイニング出場を誓った。25日のヤクルトとの開幕戦(京セラドーム大阪)に「2番遊撃」での先発出場が濃厚。

プロ2年目は下肢のコンディション不良で出遅れたものの、オープン戦ラスト3試合で1軍合流。滑り込みで開幕1軍切符をつかんだ。目標は自己最多50盗塁での2年連続盗塁王。23日に行われた全体練習では居残り特打も敢行。暴れる準備は整った。

出遅れの不安を振り払う決意表明だった。下肢のコンディション不良から回復し、滑り込みの開幕1軍。中野が今季への思いを力強く語った。

「もっと早くチームに合流できるのが一番よかったんですけど、まずはケガを治して、なんとか開幕に間に合うことができた。143試合全部フルで出たいと思っていますし、最初から最後までショートを守り抜きたいって気持ちは強い」 18日オリックス戦で1軍合流し「9番遊撃」でスタメン出場。オープン戦ラストゲームの20日は「2番遊撃」で起用された。昨季71試合で先発した“定位置”で4打席に立ち、準備OKだ。

「個人としても、小技を使わないといけないタイプだと思っています。(1番の)近本さんが塁に出ることも多いので、クリーンアップにいい形でつなぐことが自分の仕事。そこをつなぐことができれば得点も増える」と2番としての役割は明確。近本、中野の俊足コンビがかき乱し、4番佐藤輝らがかえす。昨季127安打で打率2割7分3厘のバットマンは、つなぎ役として打線に欠かせない。

この日は全体練習後に居残りで特打に励み、最後は二塁スライディング練習も行った。「万全の状態で足も来ていますし、どんどん企画数を増やしていきながら50盗塁できるように頑張っていきたい」。実戦復帰後9試合で盗塁ゼロも、オフに誓った50盗塁の目標はぶれていない。

今季からはホームゲームで中野が盗塁を決めると、ビジョンに特別映像が流れる。「1つでも多くかっこいいビジョンを見ていただけたら」と何度でもお届けするつもりだ。「マークが厳しくなるっていうのは考えずに、自分のやるべきことをしっかりとやる」と2年目のジンクスも眼中にない。昨季開幕戦はベンチスタートだった男が、22年は開幕戦からフルスロットルで走りだす。【中野椋】

◆阪神中野の経過 昨年11月の秋季練習で走塁練習中に負傷。球団は「下肢のコンディション不良」と説明した。2年目選手による1月の鳴尾浜合同自主トレは別メニュー調整。2軍安芸キャンプでも本隊とは離れて別メニュー調整が続いた。回復後は、3月8日に鳴尾浜で行われたシート打撃に参加。故障後初の実戦形式練習を経て、11日の教育リーグ中日戦(鳴尾浜)で「2番遊撃」で実戦復帰した。2軍戦に6試合出場後、18日のオリックスとのオープン戦(京セラドーム大阪)で1軍合流。20日の同戦では「2番遊撃」でフル出場した。



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