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ゼレンスキー大統領が演説 「日本に心から感謝」
2022年3月23日、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領の国会演説が行われました。
ゼレンスキー大統領は、演説の冒頭で「日本がすぐに援助の手を差し伸べてくれました。心から感謝しています」と述べ、続けてこのように訴えています。
1986年に大きな事故がありました。
その周りの30kmゾーンは、未だに危険なものでありまして、その森の中には、事故収束当時から、多くのガレキ、機械、資材などが埋められました。土の中に。
そして放射性物質のダストを空気に上げました。
チェルノブイリ原発が支配されました。
事故があった原発を想像してみてください。
破壊された原子炉の上にあるコンファインメント、つまり、現役の核物質の処理場をロシアが戦場に変えました。
また、30kmの閉鎖された区域をウクライナに対する攻撃の準備のために使っています。
ウクライナでの戦争が終わってから、どれだけ大きな環境被害があったかを、調査するのに何年もかかるでしょう。
ウクライナには、現役の原子力発電所が4か所、15の原子炉があり、すべて非常に危険な状況にあります。
すでに、ザポリージャ原発というヨーロッパ最大の原発が攻撃を受けています。
また、工業施設の多くが被害を受け、環境に対するリスクになっています。
ガス、石油パイプライン、および炭鉱もそうです。
先日スームィ州における化学工場においてアンモニアの漏れが発生しました。
また、サリンなどの化学兵器を使った攻撃も、ロシアが準備しているという報告を受けています。シリアと同じように。
また、核兵器も使用された場合の世界の反応はどうなるかが、今世界中で話題となっています。
将来への自信、確信というのが今、誰にもないはずです。
ウクライナ大統領国会演説(オンライン) (29分) ーより引用
ゼレンスキー大統領は、ウクライナでは現在、家族が亡くなっても、きちんと埋葬ができない状況であるほか、数千人が亡くなり、そのうち121人の子供が犠牲になっているとも訴えました。
また、国際機関が機能せず、ウクライナが攻撃され続けていることも指摘し、改革が必要であるとも訴えています。
さらに、これからも侵略行為に対し非常に強い注意や、「平和を壊してはいけない」という強いメッセージが必要とも語りました。
ゼレンスキー大統領は、「アジアで初めて、ロシアに圧力をかけ始めたのが日本」と感謝を述べ、引き続き、協力を呼びかけました。
ロシア軍のウクライナ侵攻により、誰もが、「今ある平和は、簡単に崩れてしまうのではないか」と感じているでしょう。
一人ひとりが、平和を維持するためには何ができるのか、考えなければなりませんね。
[文・構成/grape編集部]
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