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北朝鮮から集団亡命か 上海で女性労働者ら20人が行方不明に
北朝鮮女性20人「集団亡命」か…海外で消息不明、米メディア報道
(中略)
そんな中、上海の工場に派遣されていた複数の北朝鮮の女性労働者と丹東の支配人が行方をくらます事件が起きた。現地の北朝鮮領事館が捜索に当たっているが、1ヶ月経っても見つかっていないと、米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が報じた。
大連在住の情報筋はRFAに対し、上海のアパレル工場に派遣されていた北朝鮮の女性労働者らが先月中旬、集団で姿を消したと伝えた。その数は20人。彼女らの管理監督を任されていた支配人も共に姿を消した。
いずれも、新型コロナウイルスの感染が拡大し、北京冬季オリンピックが行われる中で寮に隔離されていた。中国企業の社長が、支配人に電話をしたものの繋がらず、寮を訪れたところ姿を消していたという。
RFAによると、報告を受けた北京駐在の北朝鮮総領事館は、中国公安当局に協力を要請し、国境に向かう鉄道駅や国境のチェックポイントを中心に捜索を行うなど、全力を挙げて追跡している。しかし、1ヶ月経っても見つからず、領事館は脱北した可能性が高いと見ている。東南アジアに向かったのか、既に韓国に入国しているのかを調査するなど、大騒ぎになっているとのことだ。
なお、韓国政府は一部の例外を除いて、脱北者の入国について公式に確認しない姿勢を取っている。
上海から遠く離れた遼寧省丹東の別の情報筋は、今回の事件について丹東駐在の北朝鮮代表から伝え聞いたとして、丹東の代表部も彼女らの集団脱北を防ぐために、行方を追っていると伝えた。公安当局も協力しているが、今のところ見つかっていない。