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原流ショック療法が効いた!? 巨人・丸に復調の兆し 佐々木朗〝攻略〟で上昇気流へ
東スポWeb
丸のバットに快音が響き始めた(東スポWeb)
ショック療法が効いた!? 打撃不振にあえぐ巨人・丸佳浩外野手(32)が復調の兆しをみせてきた。オープン戦で打率1割台に低迷し、原辰徳監督(63)のフラストレーションが〝沸点〟に達し、18日からレギュラーシーズンさながらに異例の「8番降格」を命じられた。その効果には周囲から懐疑的な目も向けられていたが、今季の丸はひと味違うようだ。
オープン戦残り2試合となっても巨人は課題山積だ。その一例は固定起用を目指してきた1番打者。東京ドームで行われた19日のロッテ戦後、原監督は「まだ決定はしていないね。いつも歯切れの悪い答えで悪いんだけど。ペナントレースに入っても(誰かが)勝ち取ってくれれば一番いいよね」と苦悩の色をにじませた。
主力勢では岡本和や中田らが順調な仕上がりをみせる一方で、なかなかエンジンがかからなかったのが丸だ。1番や3番で出場していたが、19打席連続無安打と沈黙し、16日の中日戦(バンテリン)では7番に降格。松葉のチェンジアップを右前へ運んで20打席ぶりの安打としたが、指揮官は打席の内容に納得がいかなかった。
「速い球がダメなんだ。真っすぐをパーンと打つのが彼のバロメーター。話になりませんよ」。丸の実力を認めているからこその厳しい言葉で、本人には「左打者は丸みたいに打つんだと言えるような人になってくれ」と手本となるように伝えていたという。だが、結果も内容も理想にはほど遠く、18日からついに8番降格…。巨人で初めて二軍落ちした昨季でも7番が〝最底辺〟だったが、オープン戦ではDH制が使えることもあり、底を突き破った。それでも原監督は「いるべきところにいる」と妥当な打順と断じていた。
ただ、こうした原流の「ショック療法」には丸の性格を知る球界関係者から疑問視する声も上がっていた。
「丸は一試合ごとどころか、一打席、一球ごとに割り切って考える。結果に対しての切り替えも早い。打順を気にするタイプでもないし、どこまで効果があるか」
しかし、巨人入団4年目の丸は原流に順応したのか、18日には指揮官が望んでいた速球打ちを体現した。ロッテ・佐々木朗の159キロ直球に力負けすることなく中前へはじき返し、打順が下がってからこの日まで3戦連続安打だ。求められる働きはもっと上だが、開幕が迫る中で快音が響き始めたことは朗報だろう。
この日は3打数1安打で打率1割7分4厘。ここから上昇気流に乗り、シーズンに突入できるか――。
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