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母猫さん2匹の子連れて、玄関先で「こっち向いて!」
母親は常に子供の幸せを考えるもの…。それは猫の世界でも変わりないようで今年2月、アメリカの一軒家に2匹の子猫を連れた母猫がやってきた。どうやら助けを求めていたようで、保護された猫の一家は多くの人の親切により第2の人生を歩み始めた。『The Dodo』などが伝えている。
米ノースカロライナ州の一軒家の玄関先に2月中旬、白い被毛の野良猫が生後6か月ほどの子猫を連れてやってきた。
“ママ・アリー(Mama Ally)”と名付けられた母猫はポーチの窓越しに子猫を並べ、まるで「私たちに気付いて」と言わんばかりに中の様子をうかがった。
3匹の視線を感じた家主は「子猫を連れての外での生活は大変に違いない」と、非営利団体で猫の保護を専門に行う「スパークル・キャット・レスキュー(Sparkle Cat Rescue、以下SCR)」に連絡し、3匹を引き取ってもらうことにした。
ところが保護団体のスタッフはほどなくしてママ・アリーが妊娠していることに気付き、「マーフィーズ・ロウ・アニマル・レスキュー(Murphy’s Law Animal Rescue)」の創設者でパートナーであるサラ・ケリーさん(Sarah Kelly)に助けを求めた。妊娠後期を快適に過ごせるように里親を紹介してもらうためだった。
サラさんのレスポンスは非常に早く、ママ・アリーは間もなく里親のモニカさん(Monica)宅に迎え入れられ、3月上旬に5匹の赤ちゃんを出産した。
サラさんは「ママ・アリーはとても人懐っこく、モニカさんに注目してもらいたくて常に近くに寄り添っていたようです。モニカさんの膝や腕の中でまったりするのが大好きで、留守の時は彼女のニオイがする靴や洋服の上で眠って一日を過ごしていたそうです。人間が大好きでとても愛情深いのですよ」と述べると、こう続けた。
「2匹の子育てをしていた野良猫のママ・アリーは、自分の妊娠を機に助けを求めてきたのでしょう。外の世界での子育ては大変なことですからね。あの子はとても心が優しく、世界で一番のママです。今は5匹の子猫をしっかりケアし可愛がっているようですよ。」
ちなみにママ・アリーが連れてきた子猫のきょうだいは3月上旬、SCRから新しい家族のもとに2匹揃って引き取られ元気に過ごしているという。
サラさんは「一家が第2のチャンスを与えられたことをとても嬉しく思います」と述べ、「現在私たちは、ママ・アリーと子猫たちのための寄付を呼び掛けています。準備ができ次第、一家は新しい家族のもとに引き取られることになるでしょう」と笑顔を見せた。
なお昨年9月にはカナダで、女性の自宅に餌をあげて世話をしていた野良猫が子猫6匹を連れてきたことで注目された。母猫はポーチに1匹ずつ子猫を連れてくると「これが私の子供たちよ」と言わんばかりにお披露目を開始したという。
画像は『Kelly Foster Kittens GSO, NC 2022年2月19日付Instagram「In other big @murphyslawanimalrescue news on this fine Furrrriday」、2022年2月27日付Instagram「Happy #Caturday from Mama Ally!」、2022年3月7日付Instagram「Mama & her babies!」、2022年2月19日付Instagram「Mama Ally plans on spending her Furrrriday evening」、2022年3月17日付Instagram「Mama snuggles make everything better!」』『Sparkle Cat Rescue 2022年2月24日付Instagram「Off to @elonoaksvet for our vet appt.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)