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前Jリーグチェアマン村井満氏「2S制をいつ、どうやってやめるかを考えていた。もっとブーイングしてくれと思っていた」
チェアマン就任は2014年1月。観客数が減少傾向にあり、サッカー界には危機感が募っていた。13年に、シーズンを前後期の2Sに分け、最後にチャンピオンシップ(CS)で優勝チームを決めることが決まっていた。シーズンの山場を増やして注目度と収益を増やす狙いだった。
Jリーグの試算では、2S制を導入しないままなら収入が10億円減り、導入すれば、放映権料やスポンサー料で逆に10億円が増えるという数字が示されていた。
13年に導入が決まったとき、村井氏は外部の非常勤理事として議論に参加していたが、当時から反対だった。「理事会で、CS導入に正当性があるなら降格も同様のやり方で複数チームが参加して決めるべきだと主張した」と振り返る。
結局、15年から4年契約で導入が始まった。15年の第1Sで浦和の優勝が決まったノエビアスタジアム神戸で、村井さんは観客の大ブーイングを浴びている。
「実は、就任するときから、2S制をいつ、どうやってやめるかを考えていた。ブーイングを聞きながら、心の中では『もっとブーイングしてくれ』と思っていた」
決断は早かった。16年10月、2年の契約期間を残してわずか2シーズンで2S制は打ち切られた。(潮智史)
朝日新聞 3/15(火) 16:59
https://news.yahoo.co.jp/articles/96792917a3d15c7f9020052bfd9d7c8ec89101ab
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