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ゼレンスキー大統領の演説に日本のネット民がっかり
2022年3月17日、中国メディアの観察者網は、ウクライナのゼレンスキー大統領が米議会でのオンライン演説で真珠湾攻撃に言及したことについて、日本のネットユーザーから不満の声が出ていると報じた。
記事は、米議会で16日に行われたオンライン演説で、ゼレンスキー大統領がロシアによる侵略行動を激しく非難するとともに、ウクライナへの支援強化とロシアに対して打撃を与えることを求めたと紹介。さらに、米国人の共感を得るために米国にとっての歴史的な「かさぶた」である1941年の真珠湾事件と2001年の同時多発テロに言及、さらに公民権運動のリーダー、キング牧師の「私には夢がある」という演説を模倣してウクライナ上空に飛行禁止区域を設けることを訴えたとした。
そして、ゼレンスキー大統領の演説は確かに効果があり、バイデン米大統領が同日にウクライナに8億ドルの追加支援を表明した一方で、飛行禁止区域設定の要望は改めて北大西洋条約機構(NATO)によって拒絶されたと伝えている。
また、演説中に真珠湾攻撃を持ち出し、かつ「9.11」と同列で語ったことについて、一部の日本のネットユーザーから不満が出ていると指摘。「真珠湾攻撃は民間人を狙っていない」「正直複雑な気持ちになる」「演説を聞いて冷めた日本人も多いはず」「ウクライナ支援を表明している日本に対して無礼」「真珠湾攻撃で米国人のアイデンティティーを揺さぶるなら、日本の議会では東京大空襲や広島、長崎の原爆投下をもってこい」といったコメントを紹介した。
さらに、ゼレンスキー大統領は日本政府に対しても議会での演説の機会を求めており、日本政府が前向きに検討していることに言及。今月22日以降に行われるとの情報もある中で、米議会での演説を聞いた日本人からは「真珠湾攻撃と同時多発テロを並べた人物に国会で演説させるのか」と懐疑的な声も出始めていると伝えた。(翻訳・編集/川尻)
<このニュースへのネットの反応>