阪神　藤浪晋太郎が代役開幕投手　２戦目が小川一平、３戦目は桐敷拓馬が濃厚　青柳コロナ離脱で急転

　阪神・藤浪晋太郎投手（２７）が１７日、急浮上した開幕投手に備えた。球団は青柳晃洋投手（２８）が新型コロナウイルス陽性判定を受けたと発表。開幕１週間前の１８日のオリックス戦（京セラＤ）に青柳に代わって先発する藤浪は兵庫・鳴尾浜で調整し「言われたところで投げるしかない。しっかりいい状態を」と気を引き締めた。

　前夜に開幕投手が白紙になる緊急事態に襲われた。陽性者との濃厚接触の疑いで１６日に隔離された青柳は、２５日開幕戦（対ヤクルト・京セラＤ）の登板が不可能に。矢野監督は代役を「まだ」と話していたが、調整状況から背番号１９が最有力だ。１９日オリックス戦から開幕２戦目の２６日に向かう予定だったが、１日前倒し。２５日開幕戦を意識した日程に切り替えたとみられる。昨季は西勇がぜんそくに悩まされたこともあって初の開幕投手を務めたが、思わぬ形で２年連続の大役が現実的となった。

　１９、２０日は小川、ドラフト３位・桐敷＝新潟医療福祉大＝が先発。そのまま翌週の開幕カードに向かう可能性が高い。２９日からの広島戦（マツダ）を目指してきた西勇、伊藤将、秋山の調整変更は困難なため、開幕３連戦は不安も同居する先発陣となりそうだ。“代理”開幕投手の藤浪は昨年、４月下旬にローテを外れて先発で２勝だけ。３年目右腕の小川は昨年プロ初勝利を挙げたが、先発は未経験。桐敷は未知数のルーキー。２人は開幕ローテ入りが未確定だった存在だ。

　藤浪はオープン戦最後の登板を前に「納得できる投球ができれば、いい精神状態でシーズンを迎えられる」と集中。昨季のパ王者を相手に、周囲を安心させることができるか。