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食べて、生きて、サンシャイン水族館へ!
東京・池袋のサンシャイン水族館で特別展「美味しくてすごい生き物展 ~美食奇食珍食生物図鑑(おいすご展)」が2022年3月18日~2022年7月10日まで開催される。
ヒトは基本的には、何かを食べなければ生きてはいけない。その多くは植物もしくは生物に由来するものだが、現代では意外と、その食材がどんな生き物から作られているのか、といったことを知らないことも多い。同展は、ほかの生き物の命をいただくことで命がつながっていく食物連鎖や、こんな生き物や植物までヒトが編み出した食べる手法、そして実はこんな生き物まで食べられる、といったさまざまな角度から、ヒトが生きていく上で重要な「食」というテーマを知ることができるものとなっている。
会場内は、大きく「食育」「美食珍食奇食生物」「昆虫食」「インフォメーション」の4つのコーナーに分けられており、最初の食育では、入り口を入った直後に食物連鎖、そして「いただきます」という日本特有の言葉に対する想いが込められた展示からスタート。サンシャイン水族館副館長の長塚信幸氏の同展に対するメッセージ動画も放映されている。
今回の特別展で展示されている生き物は17種類。過去の特別展と比べると若干少ない印象があるが、単に生き物を見せるのではなく、展示パネルをはじめとした紹介方法に工夫が施しており、そうした読み物(解説)にも注目してもらいたいとする。
例えば、美食珍食奇食生物のコーナーのパネルには、実際にスタッフがその生き物を食べた感想が最大5つ星の評価とともに書かれている。決して、すべてのスタッフが、すべての生き物に5つ星をつけているわけではないので、どんな生き物に対して、どういったスタッフがどのような評価をしたのか、については、その目で実際に確かめてもらえればと思う。
また、人口増加と地球の気候変動に伴う食料問題の解決手段の1つとして注目される「昆虫食」として、カイコガ(蚕)やコオロギも紹介されている。昆虫を食べる? と思う人も現代社会ではそれなりにおられる気もするが、もともと日本人はイナゴや蜂の子など佃煮などにして食べてきた(筆者も幼い時、自分で捕まえたのを調理してもらって食べた記憶がある)わけで、そうした流れを考えれば、そこまで不思議な話ではないだろう。
ちなみに期間中は、入場口付近にさまざまな昆虫食が買える自動販売機も設置されているので、来場の際にはおみやげとして1つ買って帰るのも良いだろう。
4つ目のインフォメーションコーナーは、サンシャイン水族館スタッフが、実際に体験したりした情報が次々と貼られていく場所。会期中、順次、貼られている内容が変わっていく予定だが、更新頻度は不定期とのことである。
なお、会場外には物販コーナーも用意。鮮魚店やスーパーの鮮魚コーナーと見紛う作りをしており、魚介系のポーチやチョコなどが、スタッフ手書きの値札とともに販売されるほか、サンシャイン水族館限定の「くらげこんにゃく」やオオグソクムシ入りタイカレー風味の「辛海カレー」なども販売されている。
特別展「美味しくてすごい生き物展 ~美食奇食珍食生物図鑑」の詳細は以下の通り。
開催期間:2022年3月18日~2022年7月10日
開催時間:特別展「美味しくてすごい生き物展 ~美食奇食珍食生物図鑑」Webサイトを参照
開催場所:東京都豊島区東池袋3-1 サンシャインシティ ワールドインポートマートビル 屋上 特別展会場
料金:通常入場券900円
年間パスポート所有者、水族館本館もしくは対象施設・イベント利用者(コニカミノルタプラネタリウム満天 in Sunshine City/SKY CIRCUS サンシャイン60展望台/NAMJATOWN/古代オリエント博物館 ほか)400円
昆虫食付き入場券(当日券のみ対象。甲殻類・種実アレルギーの人は要注意)1100円。年間パスポート所有者、水族館本館もしくは対象施設・イベント利用者(コニカミノルタプラネタリウム満天 in Sunshine City/SKY CIRCUS サンシャイン60展望台/NAMJATOWN/古代オリエント博物館 ほか)600円
(小林行雄)