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MLBイメージダウンで集客苦戦は確実…大谷翔平リアル二刀流全開でもファンはソッポ 野球不毛の地での客寄せに利用する思惑
MLBと選手会は10日(日本時間11日)、今後5年間にメキシコ、プエルトリコ、ドミニカ共和国の中南米の他、ロンドン、パリで海外公式戦を行うことに合意した。
欧州ツアーが実現すれば、エンゼルス・大谷翔平(27)が集客の目玉になるのは確実。昨季のリアル二刀流での活躍は欧州のメディアでも度々、取り上げられ、各国の主要紙がこぞって特集を組んだこともあった。MLBでは現地での注目度が高い大谷を欧州ツアーに参加させ、野球不毛の地での客寄せに利用する思惑があるという。
大谷はMLBの国際戦略に貢献しそうだが、米国のファンからはソッポを向かれかねない。
ここ数年、米国での大リーグ離れは深刻だ。そこにきて今回の交渉過程では、ロブ・マンフレッド・コミッショナーが会議場を抜け出し、ゴルフのスイング練習に興じたり、開幕から2カード中止を発表した際の会見で笑顔を見せるなど、誠実さに欠ける態度に全米から批判が殺到。強硬な主張を繰り返す選手会の姿勢も疑問視されてきた。
野球文化学会会長で名城大准教授の鈴村裕輔氏が言う。
「1994年から95年にかけてプロスポーツ史上最長となる232日間のストが続き、大幅なファン離れにつながりました。今回も同様に球場へ足を運ぶファンの数は激減するでしょう。5月にはNBAのプレーオフ、6月には米国各地で人気を誇るカレッジスポーツと時期が重なるだけに、多くの球団が集客に苦戦すると思う。大谷のエンゼルスも決して例外ではなく、二刀流が昨年と同等(9勝、46本塁打)の働きをしても集客につながらないかもしれません」
現役メジャーリーガーからも人気の陰りを懸念する声が上がった。ジャイアンツのスレーター外野手は米全国紙USAトゥデーの取材に「野球を救うためにまたステロイド時代がやってくるのかな」と話したという。
90年代後半から2000年代初頭には、筋肉増強剤を使用した選手が本塁打を量産。パワー全盛の打撃スタイルが野球人気の復活につながったとされている。
大谷の160キロの剛速球とメジャー有数の飛距離をもってしてもファンをつなぎとめられるかどうか……。
3/13(日) 9:06
https://news.yahoo.co.jp/articles/f84f386cc9148c5c1cd60346313b091e5d829c3a
写真 https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/r/iwiz-amd/20220313-00000011-nkgendai-000-1-view.jpg?exp=10800