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BNPパリバ・オープン 大坂なおみ、ヤジに傷つき2回戦敗退…異例のスピーチで涙の理由説明「ビーナスやセリーナの姿と重なった」
スポニチアネックス
BNPパリバ・オープン2回戦に敗れた大坂だったが、試合後に敗者としては異例のスピーチを涙ながらに行った(AP)
◇BNPパリバ・オープン 女子シングルス2回戦(2022年3月12日 米カリフォルニア州インディアンウェルズ)
女子世界ランキング78位の大坂なおみ(24)が12日のシングルス2回戦で同24位のベロニカ・クデルメトワ(ロシア)に0―6、4―6のストレート負け。試合中の観客からの心無い罵声に傷つき涙ながらのプレーとなったこともあり、試合後には敗者としては異例のスピーチが行わる事態となった。
大坂は第1セット立ち上がりのサービスゲームを落とすと、第2ゲーム開始前に観客から罵声を浴びせられ、主審からも注意する声が飛ぶなど試合が一時中断。大坂は主審に歩み寄り、必死に何かを訴えるもそのまま再開となり、このゲームも落としてしまった。
すると次のサービスゲームでは感情が抑えきれず泣き出してしまい、日本語で「ガンバレーーーー!!」と声援を送る観客の声も届いた。涙をぬぐいながらプレーを続けた大坂だったが、またもブレークされ0―3に。コートチェンジ時に主審と再び話すと、今度は主審が“大会関係者”を呼んでベンチにいた大坂から状況説明を受けていた。
そして再開された試合だったが大坂は本調子とはほど遠く第1セットを0―6と落とすと、第2セットでは少し盛り返し奮闘するも4―6と落としストレート負け。
試合後には敗者としては異例のスピーチを行い、観客の声援に感謝しつつ「以前にもヤジを浴びせられたこともあるけど、特に気にはならなかった。でも、ここでヤジを浴びせられて………」と言葉に詰まり再び涙。目を真っ赤にしながら「ビーナスやセリーナがここでヤジを浴びている映像を見たことがあるのですが、もし見たことがない人はぜひ見てほしいです。なぜだか分からないけど(その場面と重なってしまい)頭の中に何度も浮かんでしまった。泣かないようにしようとしたんだけど」とコメント。大坂が憧れるビーナス、セリーナのウィリアムズ姉妹に罵声が飛んだ2001年大会の映像が“フラッシュバック”してしまったと説明。
最後には「私はただ、ありがとう、彼女(クデルメトワ)にはおめでとうと言いたいの」と締め、スタンドから声援を送られて会場を後にした。
なお、共同通信によると大坂に浴びせられた罵声は、女性の観客から英語によるもので「あなたは最低だ」という意味の言葉だったという。
https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/r/iwiz-amd/20220313-00000296-spnannex-000-5-view.jpg
https://news.yahoo.co.jp/articles/0587cf59045391912f7ae15dacef5cdf4a284ec8